DO YOU SPEAK FOOTBALL？世界のフットボール表現事典

南米で顕著な“抜け目なさ”　マラドーナはあの伝説のゴールでも“ごまかし”でないユニークな表現で一蹴

サッカー本大賞2023で特別賞を受賞した「DO YOU SPEAK FOOTBALL？世界のフットボール表現事典」から一部紹介

▲ 『サッカー本大賞2023』で特別賞を受賞した「DO YOU SPEAK FOOTBALL？世界のフットボール表現事典」（写真：Toshihiro Nishino）

世界各国のサッカーにまつわる表現・用語を集めた英国の書籍「Do You Speak Football?」の日本語版、「DO YOU SPEAK FOOTBALL？世界のフットボール表現事典」が、『サッカー本大賞2023』で特別賞を受賞した。同賞の受賞を記念して、ユーモアにあふれた本書から一部を抜粋して当欄で紹介する。

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vol.27【 viveza 】ビベーサ（抜け目なさ）

アルゼンチン

viveza criolla（ビベーサ・クリオーシャ、「クレオール人の抜け目なさ」）ともいう。アルゼンチンの文化、ひいてはフットボールの中心にある、ルールを曲げる知恵のことで、picardía（ピカルディア、「小ずるさ」）とも呼ばれ、せがんだりだましたりしながら、自分の才覚で馬鹿正直な相手を利用して生き抜くしぶとい生き方を指す。

フットボールにおいては、これは大きな論争を呼んできた。 1990年ワールドカップ決勝トーナメント1回戦、アルゼンチンが隣国ブラジルに1-0と勝利した試合中、ブラジルの　（中略）　と訴えた事件などである。また、ピカルディアの優等生であるマラドーナにとっては、イングランド相手に手でゴールを決めるのはごまかしではなく、「イギリス人のポケットに手を入れて、元々奴らのものではない金を取っただけ」なのだそうだ。

（「DO YOU SPEAK FOOTBALL？世界のフットボール表現事典」、P.36 より抜粋、一部引用） © Eastpress

上記のほかにも、ユーモアに富むユニークなサッカー用語が目白押し！
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