
- Campeonato Brasileiro Serie A 2019ブラジル全国選手権 1部 2019

フレッジのキャリアにのしかかる二つ目の不名誉 ミネイロンの惨劇に続いてクルゼイロの初降格
元ブラジル代表FWフレッジに降りかかった不名誉の珍記録

▲ ミネイロンで不名誉な記録を複数持ってしまった36歳の元ブラジル代表FWフレッジ
かつてはリヨン(フランス)などでもゴールハンターとして長く活躍したフレッジは、自国開催となった2014年のワールドカップで準決勝まで勝ち進んだものの、ドイツに7失点を喫する無残な結果を残した。試合中には、途中でベンチに下がったフレッジがスクリーンに映し出されただけで、スタンドのブラジル国民から容赦ないブーイングが浴びせられるなど、このときはブラジル代表だけでなくフレッジにとっても屈辱的な日になった。
ブラジルのサッカー史上最悪の恥とまで例えられた「ミネイロンの惨劇」から約5年半。ミネイロンのピッチでなく、ベンチにフレッジはいた。クルゼイロが降格か否かの運命を決する一戦に、フレッジは出場機会を与えられていなかった。
フレッジが出ていないクルゼイロは、覇気もなく 0-2 でパウメイラスに敗れた。完敗の内容だった。そして、フレッジにとっては「ミネイロンの惨劇」に次ぐ、屈辱的な現実が自身のキャリアに刻まれることとなった。
フレッジはかつて欧州に渡る前にクルゼイロでゴールを量産したが、2018年に復帰してからは2年間で25ゴール。州選手権でこそ数字を残したが、ブラジレイロンでは2年間で8ゴールと、かつての輝きを失っている印象だ。年齢を踏まえればピークを過ぎている以上、致し方ないことではあるが…
かくして、5年前の「ミネイロンの惨劇」に続き、名門クルゼイロの降格をもミネイロンで経験してしまったフレッジ。本人に引退の意向はないが、クルゼイロとの契約は不透明になっている。
◆ フレッジ
- 本名:
- フレデリコ・シャビス・ゲージス
- 生年月日:
- 1983年10月3日生まれ(36歳)
- 出身:
- ブラジル(ミナス・ジェライス州テオフィロ・オトーニ)
- 身長:
- 185cm
- ポジション:
- フォワード
2003年にアメリカ・ミネイロの下部組織からトップチームに昇格すると、すぐにゴールを量産して2004年にはクルゼイロへステップアップ。そして2005年からは4年間リヨン(フランス)でゴールを量産すると、2009年からはフルミネンセに移籍して8年間で172ゴールを叩き出した。アトレチコ・ミネイロでも活躍して、2018年からは古巣クルゼイロに戻っている。2014年のワールドカップでドイツ戦での大敗(ミネイロンの惨劇)の主犯格としてやり玉に挙げられ、その年を最後にブラジル代表を引退した。
2019.12.11
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Goleador に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- 古巣サントスで躍動中のネイマールが久々に代表復帰を果たす 初招集はフラメンゴの21歳ウェズレイブラジル代表
- 麻雀との二刀流を続ける田島翔がブラジルと日本の架け橋に 現役を続けながらダイレクターも兼任へブラジル関連情報
- 他会場の結果は関係なし 終了間際のゴールで勝ちきったボタフォゴが29年ぶり2度目の優勝を果たすカンピオナート・ブラジレイロ 2024
- 今シーズンは苦しんだ昨年の南米王者 最終節でパウメイラスを相手に競り勝ち自力で残留決定カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- アトレチコ・ミネイロが残留 “ルチョ”ことルイス・ゴンサーレス監督率いる名門は失意の2部降格カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- レッドブル・ブラガンチーノの粘りで残留争いは熾烈に 降格の恐れが最も高いのは前年の南米王者か?カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- コロンビア人選手のゴールで接戦を制したフルミネンセ それでもまだ残されているセリエB降格の危機カンピオナート・ブラジレイロ 2024
- 40歳でブラジルサッカー界での歩みを進める田島翔の自叙伝が発売 皇帝アドリアーノとのエピソードもブラジル関連情報
- キングカズに憧れてプロになった男が40歳になって叶えた夢 王国ブラジルで新たな一歩を踏み出すカンピオナート・パラナエンセ 2023 3部