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2024年からUEFAネーションズリーグに南米も参戦か FIFAのW杯隔年開催構想への対抗心が飛躍
UEFA(欧州サッカー連盟)のズビグニェフ・ボニエク副会長が2024年からのUEFAネーションズリーグに南米各国を招待する構想を明かす

▲ 2021年のコパ・アメリカはアルゼンチンがブラジルを破って優勝した(写真提供:Olé)
英国のESPNが報じたところによると、FIFA(国際サッカー連盟)が計画しているワールドカップの隔年開催案には明確に反対しているUEFAとCONMEBOLは、まず2022年6月1日に「イタリア(EURO王者) vs アルゼンチン(コパ・アメリカ王者)」をロンドンで開催することで一致している。
ボニエク副会長によれば、代表チームの試合スケジュールが制限されている中で調整を図るとのことで、南米の上位6カ国(明確に区分されていないが、おそらくアルゼンチン、ブラジル、コロンビア、チリ、ペルー、ウルグアイ)がUEFAネーションズリーグではリーグAに参入。残りの南米各国(パラグアイ、ボリビア、エクアドル、ベネズエラ)をリーグBに振り分ける想定だという。
ただ、現時点での構想はここまでで、詳細は今後すり合わせていくことになる。欧州各国が南米大陸に渡ることは合理性に欠けることから、新たなUEFAネーションズリーグは南米の各国代表が欧州に乗り込んで試合を行うことになるようだ。
UEFAとCONMEBOLがここまで連携を強化している背景に、FIFAが推進しようとしているワールドカップの隔年開催がある。UEFAネーションズリーグに南米各国代表を招待することで「2年おきのワールドカップは必要性がない」という主張を押し通すつもりだ。
仮に実現すれば、2024年以降のUEFAネーションズリーグはいわば「ミニワールドカップ」となる。ワールドカップの歴史を紐解けば、これまでの優勝国はすべて欧州と南米のいずれかで、それ以外の地域からワールドカップの優勝国は出ていない。
その一方で、FIFAはグローバルネーションズリーグという独自の構想を掲げていて、FIFA vs UEFA/CONMEBOL の対立は形を変えて続くことになりそうだ。
2021.12.17
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