- Campeonato Brasileiro Serie A 2022ブラジル全国選手権 1部 2022
ポーランド代表から強引に引き抜かれてブラジルにやってきたパウロ・ソウザ監督が成績不振で解任される
フラメンゴがポルトガル人のパウロ・ソウザ監督の解任を発表
▲ 2021年12月29日にフラメンゴの指揮官になったパウロ・ソウザ氏だったが、5ヵ月半で解任された(写真提供:Lance!)
2022年のフラメンゴは、州選手権(カンピオナート・カリオカ)で準優勝に終わったものの、リベルタドーレスではグループリーグを突破して決勝トーナメントに駒を進めている。しかしブラジレイロン(カンピオナート・ブラジレイロ)では奮わず、8日に行われた第10節でレッドブル・ブラガンチーノに 0-1 で敗れると、順位は15位に転落して降格圏にも突入しそうな危機に瀕していた。
前述のレッドブル・ブラガンチーノ戦での敗北が決定打になり、フラメンゴのフロントはパウロ・ソウザ監督の解任を決断。後任にはドリバウ・ジュニオール氏を指名した。
パウロ・ソウザ氏はポーランド代表を率いていたが、ジョルジ・ジェズス元監督の招聘を実現できなかったフラメンゴがポーランドに違約金を支払ってまで同氏を引き抜いた経緯がある。同氏がフラメンゴと交わした契約期間は2023年12月までで、この時期に早期契約解除を決めたフラメンゴは、同氏に対し2022年12月までの給与に関連した違約金を支払うことになる。その総額は約700万ヘアウ(日本円で約1億9千万円)になるという。
パウロ・ソウザ体制での成績は、19勝7分6敗。
なお、ドリバウ・ジュニオール新体制になったフラメンゴは、11日の第11節でインテルナシオナウに 1-3 で敗れて3連敗。降格圏に転落する危機を脱せず、インテルナシオナウ戦後にマイクを向けられた元ブラジル代表MFジエゴは「現実を受け止めて強くなるしかない。優勝争いするだけの戦力はあるのに、この状態に陥っているのは全員の責任」と苦しい胸の内を明かしている。
◆ パウロ・ソウザ
- 本名:
- パウロ・ソウザ
- 生年月日:
- 1970年8月30日生まれ()
- 出身:
- ポルトガル(ビゼウ)
- 身長:
- 177cm
- ポジション:
- ボランチ、ミッドフィルダー(現役時代)
1989年に19歳でベンフィカの下部組織からトップチームに昇格し、1993年にはライバルのスポルティングへ移籍。1994年にはユヴェントス(イタリア)に渡り2シーズンプレイすると、1996年にはボルシア・ドルトムント(ドイツ)に渡ってユーヴェ時代に続き2年連続でUEFAチャンピオンズリーグ優勝に貢献した。その後インテルやパルマ(以上、イタリア)、パナシナイコス(ギリシャ)でもプレイして、2002年にエスパニョール(スペイン)で現役を引退。U-16から各年代のポルトガル代表としても活躍し、1989年のU-20ワールドカップ優勝なども経験した。監督としては2005年にU-16ポルトガル代表の指揮からスタートし、プレミアリーグやイスラエル、スイス、イタリアなどでも監督を歴任。2021年1月にはポーランド代表のワールドカップ出場を託されたが、フラメンゴ(ブラジル)の監督就任要請を受けて任期途中でポーランド代表から離れた。しかしフラメンゴではブラジレイロンでの成績不振を理由にわずか5ヵ月半で解任された。元ポルトガル代表。
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2022.06.11
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