
- Copa de la Superliga Argentina 2020コパ・デ・ラ・スーペルリーガ 2020

中断による財政危機に瀕するクラブチーム 欧州に倣って一時的な給与削減案を検討へ
COVID-19による中断でテレビの放映権収入激減に苦慮するアルゼンチンのクラブチームで検討されている救済策

▲ リーベル・プレートの本拠地エル・モヌメンタル
コパ・デ・ラ・スーペルリーガ(国内カップ戦)の中断期間は当初3月31日までであったが、今月中に感染が終息する見込みはなく、中断期間の延長は必至の情勢。これについては各クラブの会長も異論なく同調の意向を示していて、大きな混乱は生じていない。
ただ、公式戦が開催できない事実は、クラブチームの財政事情に混迷をもたらしている。アトレティコ・トゥクマンのマリオ・レイト会長は、ラジオ番組に出演した際に「一部のクラブチームはテレビの放映権が収入の50%を占めているため、試合の中断による収益源は避けられない」と発言。試合がなければ放映権収入もないことから、クラブの財政破綻を防ぐための対策が急務であると提言している。
アルゼンチンのクラブチームの多くは、サッカーだけでなくバスケットボールやバレーボールなど複数の競技に関与し、選手も多く所属しているが、それらのスポーツも同様に中断している影響で、選手への給与支払いにも苦慮している。なかには、すでに借金をしてまで給料を払っているクラブもあり、借金による利息が増えていく現状に頭を悩ませている会長もいる。
サン・ロレンソのマルセーロ・ティネーリ会長も、厳しい財政事情を吐露している。
「非常に厳しい状況。4月1日にコパが再開される保証はどこにもなく、うちは従業員を含めて400人に給料を支払わなければならない。借金で支払いに充てるのはあくまで一時的な解決策であり、返済できなければ利息は増える一方で、そうなるとその状況からどうやって抜け出せばいいかわからなくなる」
そこで対策のひとつとして挙がっているのが、欧州各国のクラブチームが執っている一時的な給与削減措置だ。ドイツではバイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントなどが一時的な給与削減を選手側に提案して、選手側も同意。スペインのバルセロナではクラブ側の給与削減提案に選手側が拒否して交渉が決裂したとの報道もあり、イタリアではユヴェントスのアニェッリ会長も同様の策を検討していると報じられた。
ティネーリ会長は欧州に倣う考えもあると示したものの、「クラブ側が組合や選手個々と個別に交渉するのは困難。この決定は総合的かつ一般的な形で決定・合意が成されなければならない」と述べて、選手からの理解を得る難しさを口にしている。
2020.03.26
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