Football Newsその他のニュース

COVID-19（新型コロナウイルス感染症）の感染拡大を受けて、CONMEBOL（南米サッカー連盟）は26日、同連盟主催の国際大会に出場中のクラブチームに向けて、ギャランティの前払いを容認する方向で調整に入った。

パラグアイのルケにあるCONMEBOL本部で発表された談話によれば、このたびの感染症拡大を受けて経済的な打撃を受けているクラブチームに寄り添い、主に大会終了後に支払う予定の出場料を前倒しで支払う移行を示した。直近の対象は、リベルタドーレスならびにスダメリカーナの出場チームとしていて、該当するクラブチームには、出場料の約60％を前払いするという。ただし、無条件で全チームを対象とするのではなく、あくまで申請のあったチームにのみとしているため、申請しないクラブチームにまで前払いするシステムではない。

「このような状況では、南米サッカーのために尽力してくれている偉大なファミリーの健康を守ることを目的とする、機敏かつ例外的な措置は必要との見解に達した。各大会の中断によって被っている経済的損失を少しでもカバーするため」

CONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス会長はこのように説明して、クラブチームの救済措置を滞りなく遂行する決意を示した。平素、リベルタドーレスとスダメリカーナの出場チームへのギャランティはそれぞれの結果を以て大会後に支払われることになっているが、大会そのものの開催が危ぶまれている異常事態を受けて、CONMEBOLは異例の救済措置に踏み切った形だ。

ちなみに、この救済措置を望むクラブチームは、各々でCONMEBOLに申請をする必要がある。