- Selección Nacional de Paraguayパラグアイ代表
日本戦惨敗で噴出したメルガレーホ待望論 “ギジェ”監督が話し合った上で見送った決断は正しかったのか
2日の親善試合で日本相手に惨敗したパラグアイ代表についてとある選手の招集外を国民が批判
▲ 日本戦の惨敗を受けてパラグアイ国内で待望論が持ち上がった31歳のロレンソ・メルガレーホ(手前)(写真提供:ABC color)
現役時代に長くボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)で活躍したギジェルモ・バロシュケロット監督率いるパラグアイ代表は今回、31歳のロレンソ・メルガレーホを代表から除外。一説では、デルリス・ゴンサーレスを呼び戻したことによる措置とも報じられていて、デルリス・ゴンサーレスは日本戦でゴールを決めたものの、「だからといって、メルガレーホを外す必要はあったのか」と監督の人選に苦言を呈するコメントも散見された。
最近は所属先のリベルターでも好調を維持しているメルガレーホを今回の代表に呼ばなかった理由について、“ギジェ”監督は「ロレンソ(メルガレーホ)と話し合った上で結論を出した」と説明。その上で「本人と話し合った結果、6月の親善試合ではロレンソは代表に必要でないと判断した」との見解に至ったという。
しかし2日の日本代表戦は惨敗となり、パラグアイ国内での痛烈な批判をも誘発している。北米3カ国(カナダ、U.S.A.、メキシコ)の3カ国開催となる2026年の出場を見越し、APF(パラグアイサッカー協会)は“ギジェ”にワールドカップ出場を託していて、カタール大会の南米予選が終わってすぐの現在は過渡期にあたる。よって同監督にとっても現在はメンバー構成や戦術も手探りの段階にはあるが、南米予選とは異なり戦意が弱く、選手個々のコンディションも万全でなかったことを差し引いても、日本に惨敗を喫した事実は「パラグアイ国民の許容範囲外」として表面化した格好だ。
◆ ロレンソ・メルガレーホ
- 本名:
- ロレンソ・メルガレーホ
- 生年月日:
- 1990年8月10日生まれ()
- 出身:
- パラグアイ(ロマ・グランデ)
- 身長:
- 176cm
- ポジション:
- ミッドフィルダー
2009年に18歳で12・ド・オクトゥーブレでデビューすると、すぐにレギュラーを獲得。翌2010年のオリンピアでは12試合出場に留まったが、2011年にベンフィカ(ポルトガル)に渡ると、レンタル移籍で加入したパソス・デ・フェレイラ(ポルトガル)では60試合に出場して活躍した。2013年にクラスノダール(ロシア)に活躍の場を移すと、2016年にはスパルタク・モスクワに移籍して4シーズンで116試合に出場するなど主力として存在感を示した。2020年にラシン・クルブ(アルゼンチン)へ加入したことで9年ぶりに南米に戻ると、2022年は10年ぶりに母国に戻ってリベルターで中盤を任されている。パラグアイ代表。
◆ ギジェルモ・バロシュケロット
- 生年月日:
- 1973年5月4日生まれ()
- 出身:
- アルゼンチン(ブエノスアイレス州ラ・プラタ)
- 身長:
- 171cm
- ポジション:
- フォワード(現役時代)
1991年、18歳の頃に故郷の名門ヒムナシア・ラ・プラタでデビュー。1997年からは11年間ボカ・ジュニオルスでマルティン・パレルモやカルロス・テベスらとともに点取り屋として活躍した。MLSへの移籍を経て、2011年に古巣ヒムナシア・ラ・プラタに戻って現役を引退。2012年からはラヌースの監督に就任してコパ・スダメリカーナ優勝に導くと、2016年の途中からボカ・ジュニオルスの指揮官に就任。2018年にリベルタドーレス決勝で宿敵リーベル・プレートとのスーペルクラシコで敗れると、ボカの監督を辞任。2019年からはMLS(メジャーリーグサッカー)のロサンジェルス・ギャラクシーを指揮したが、2020年10月に辞任して以降はフリーだった。愛称は“ギジェ”。
2022.06.03
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