
- Copa América 2019コパ・アメリカ 2019

【2019ブラジルへ行こう!】アレーナ・コリンチャンス (イタケロン) / エスタジオ・ド・モルンビー
2019コパ・アメリカの舞台 〜vol.2〜 サンパウロ州 サンパウロ
予定されているコパ・アメリカの試合
(イタケロン): グループステージ1試合 、 準々決勝1試合 、 3位決定戦
(モルンビー): グループステージ3試合
(イタケロン): グループステージ1試合 、 準々決勝1試合 、 3位決定戦
(モルンビー): グループステージ3試合

▲ サンパウロの位置
ブラジルのスポーツ先史学について、明確に述べるのは困難なことである。近年の調査ではリオ・デ・ジャネイロがブラジルサッカーの起源という発表がなされているが、それ以前は長きに渡ってブラジルサッカーの起源はサンパウロとされてきたからだ。
サンパウロにサッカーが伝来したのは1894年。サンパウロ州出身で英国系二世のチャールズ・ミラーという青年が、イングランドで10年間の学生生活を経て「フットボール」というスポーツを知り、サッカーボールを携えてサンパウロに帰国したことに端を発する。
ミラー氏は帰国後、サンパウロ市内に簡単なグラウンドを作ってブラジルにサッカーを普及させる活動を始めた。そして、1895年4月14日には英国人によって結成された社会人チーム同士の「サンパウロ鉄道×サンパウロガス会社」が、サンパウロにおける初のサッカーの試合と言われている。

▲ 長い歴史と伝統のあるエスタジオ・ド・モルンビー。サンパウロのホームスタジアムとして広く知られる。スタンドとピッチの間には陸上トラックもある
サンパウロ州の4大クラブチームが創設された順は、コリンチャンス(1910年)、サントス(1912年)、パウメイラス(1914年)、サンパウロ(1935年)。サンパウロの創設がやけに遅いように見えるが、1900年に創立された高級スポーツクラブ「クルービ・アトレチコ・パウリスターノ」のサッカー部門が独立したものであるため、前身を含めれば4大クラブの最古はサンパウロになる。

▲ 2014年のワールドカップ開幕前に竣工されたアレーナ・コリンチャンス
同州最大のスタジアムはサンパウロのホームスタジアムであるモルンビーで、収容人数は現在もサンパウロで最多を誇る。そして、2014年のワールドカップに向けて建設された「アレーナ・コリンチャンス」は、大会以降は人気クラブである名門コリンチャンスのホームスタジアムとして愛用されている。他にも、コパ・アメリカでは使用されないが、パウメイラスのホームスタジアムであるアリアンツ・パルキ(エスタジオ・パレストラ・イタリア)もまた、サンパウロを代表するスタジアムのひとつである。

▲ サンパウロはブラジル最大の都市としてのみならず、南米大陸最大の都市としても有名
2019年のコパ・アメリカで、開催国としてグループAが決まっているブラジル代表は、6月14日の開幕戦でモルンビーを、6月22日のグループステージ最終戦でアレーナ・コリンチャンスをそれぞれ使用することが決まっており、自国の代表を応援できるサンパウロはセレソン・サポーターの熱気に包まれるに違いない。
◇ ◇ 交通手段 ◇ ◇
サンパウロはリオ・デ・ジャネイロ以上に地下鉄が整備されていて、現存しているだけで5路線+モノレール1路線。さらに2路線が建設中+4路線が計画中と将来の拡充も期待されている。旅行者の交通手段としてはもちろん、市民の足としても広く使われている。乗車料金は一律で4ヘアウ(日本円で約120円)と東京メトロより安く、現地へ行けば重宝する交通手段となるだろう。切符売り場は有人で、防弾ガラスで仕切られた窓口での購入となる。乗車料金が一律であることから、駅に入る際に切符を自動改札機へ通せば、出るときに切符は不要。つまり、降車駅は乗ってからでも自由に選べる。
モルンビーへは地下鉄17号線(Ouro線)の「Estãdio Morumbi(エスタジオ・モルンビー)」駅が最寄り。
アレーナ・コリンチャンスの最寄り駅は、地下鉄の路線図で赤色の3号線「Corinthians-itaquera(コリンチャンス-イタケラ)」駅となる。
名称 | アレーナ・コリンチャンス (以下、A) エスタジオ・ド・モルンビー (以下、B) |
---|---|
収容人数 | 49,205 (A) 67,428 (B) |
コートの広さ | 110m×75m |
開催予定試合 | グループステージ1試合 、 準々決勝1試合 、 3位決定戦 (A) グループステージ3試合 (B) |
ホームチーム | サンパウロ、パウメイラス、コリンチャンス など |
街の人口 | 12,106,920 (推定:2017年統計) |
オススメ観光地 | サンパウロ大聖堂、悪魔の洞窟 (鍾乳洞)、イビラプエーラ公園、ジュリオ・プレステス駅 など |
2019.02.02
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