Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

2021年のコパ・アメリカで準優勝のブラジル代表に、“コパ・ボリビア（ボリビアカップ）”が授与された。同杯は1997年以降、コパ・アメリカの準優勝チームに贈られている。

“コパ・ボリビア”とは、ボリビア国内のカップ戦を指す名称ではなく、コパ・アメリカの決勝で敗れた準優勝の国に毎回授与されるトロフィーだ。コパ・アメリカの優勝トロフィーよりも小ぶりなサイズで、男性なら片手で持てる程度の軽さ。1997年に行われたボリビア大会で初めて採用されたトロフィーであるため、当時の開催国に敬意を表して“コパ・ボリビア”が準優勝トロフィーの名称になった。

奇しくも、“コパ・ボリビア”が最初に授与されたのはボリビアで、1997年のボリビア大会は準優勝だった。以降、アルゼンチンが同杯を最多3回受賞しており、他にウルグアイやペルーなども受賞している。ブラジルが受賞するのは、今回が初めてとなった。

▼“コパ・ボリビア”の受賞回数
3回：アルゼンチン
1回：ボリビア、ウルグアイ、メキシコ、パラグアイ、ペルー、ブラジル

1997年から原則として準優勝の国に毎回贈られている“コパ・ボリビア”だが、2016年に米国で開催された「コパ・アメリカ・センテナリオ（100周年記念大会）」では準優勝だったアルゼンチンには例外的に授与されなかった。

ちなみに、“コパ・ボリビア”は、コパ・アメリカの優勝トロフィーと同様に、次回大会までの一時的な所持しか認められていない。そのため、このたび“コパ・ボリビア”を受賞したブラジルは、同杯を2024年にCONMEBOL（南米サッカー連盟）へ返却することになっている。