Copa América 2021コパ・アメリカ 2021

アルゼンチン代表の優勝で閉幕したコパ・アメリカは、アルゼンチン国民を筆頭に世界中のアルゼンチン代表サポーターに大きな幸せをもたらした。試合後、AFA（アルゼンチンサッカー協会）のクラウディオ・タピア会長が、同国代表の優勝を受けて胸いっぱいの幸せを表現した。

「今日は、4年半前に始まったプロジェクトの集大成に立ち会えた。今日の優勝は、このプロジェクトの完成とともにメッシに最初のタイトルをもたらしてくれた」

「偉業を達成したチームワーク、そしてコーチ陣の素晴らしい仕事の賜物だ。私はすべてのアルゼンチン人とこの喜びを共有したい。そして代表関係者だけでなく、コパ・アメリカの運営スタッフなど今日まで働いてきたすべての方々に感謝している。アルゼンチンサッカー界にとって歴史的な日になった」

同会長は、今回の優勝はただの戴冠ではなく、マラカナンという聖地で、南米屈指の強豪であるブラジルを相手に優勝を成し遂げたことに深い意義があると強調。続けて、「常にタイトルを夢見てきたレオ（メッシ）にとって、現代表の若手選手にとって、そして世代交代で将来代表入りする選手にとっても、非常に重要な勝利」と付け加えた。

そんな同会長は、優勝の将となったリオネル・スカローニ氏を代表監督にしたときの記憶を掘り起こした。

「彼はホルヘ・サンパオリ監督の下で働いていたスタッフの一人だったから、代表チームを指揮する下地はすでにあった。彼にリーダーシップがあることを悟り、監督を打診した」

「ただ、当時は難しい決断だった。スカローニ体制を疑問視する人もいれば、反対意見を述べる者もいた。しかし、今日改めて私は確信した。なかなか獲れなかったタイトルをやっと獲れたのは、彼（スカローニ氏）が監督として尽力してくれたおかげだとね」