Copa do Brasil 2021コパ・ド・ブラジウ 2021

現役時代にアルゼンチン代表で活躍し、引退後は指導者としても活躍中のエルナン・クレスポ監督には、今年成し遂げたい目標がある。ブラジルの国内カップ戦「コパ・ド・ブラジウ」の優勝だ。

サンパウロは1930年創立の名門で、カンピオナート・パウリスタ（サンパウロ州選手権）では22度の優勝、カンピオナート・ブラジレイロで6度の優勝、リベルタドーレスで3度の優勝と数々のタイトルを手中に収めてきた。だが、コパ・ド・ブラジウでは2000年の準優勝が最高成績で、優勝は一度もない。それゆえに、クレスポ監督はコパ・ド・ブラジウを優勝することで、サンパウロの歴史に輝かしい1ページを新たに作りたいのである。

クレスポ監督は、今季のプランについて次のような考えを示している。

「我々はブラジレイロンとコパ・ド・ブラジウの重要性を両方理解している。ブラジレイロンももちろん大事だが、今年はそれ以上にコパ・ド・ブラジウに注力したい」

同監督率いるサンパウロは、先のブラジレイロン開幕戦でフルミネンセを相手にスコアレスドローだった。フルミネンセに攻め込まれて何度も失点の危機を迎えたものの、守護神チアゴ・ボウピのPK阻止を含む数々のファインセーブのおかげで、勝ち点1を得た。開幕戦の内容に対してはサポーターから批判の声も挙がっているが、同監督は切り替えて次の試合に目を向けている。6月1日に行われるコパ・ド・ブラジウの4・ジ・ジューリョ戦に向けて、準備に余念がない。

そんなクレスポ監督は、今月23日に3年契約を締結したばかりのアルゼンチン代表MFエミリアーノ・リゴーニの経験値に、期待を寄せている。

「リゴーニの加入は、サンパウロの戦力アップになると確信している。彼はインデペンディエンテでスダメリカーナ優勝に貢献し、国際経験（2017年〜ゼニト・サンクトペテルブルクに所属し、サンプドリアやエルチェなどでもプレイ）も豊富な選手だ」