- Campeonato Brasileiro Serie A 1977カンピオナート・ブラジレイロ 1977
リベルタドーレスを「無敗」で敗退したアトレチコ・ミネイロ 1977年のブラジレイロンと同じ轍を踏む
2021年のリベルタドーレスを「無敗」で去ることになったアトレチコ・ミネイロにまつわる44年前の苦い思い出
▲ 1978年3月5日にミネイロンで行われたブラジレイロンの決勝で、アトレチコ・ミネイロはPK戦をものにできなかった(写真提供:Divulgation)
かくして2021年はリベルタドーレスで悔しい思いをする羽目になったアトレチコだが、無敗でタイトルを手にできなかった年は過去にもある。1977年のブラジレイロン(カンピオナート・ブラジレイロ)だ。
◆ カンピオナート・ブラジレイロ 1977
- 開催時期:
- 1977年10月15日〜1978年3月5日
- 大会形式:
- 3段階のグループステージ、準決勝、決勝
- チーム数:
- 62
- 試合数:
- 485
- 優勝:
- サンパウロ
- 準優勝:
- アトレチコ・ミネイロ
- ベスト4:
- ロンドリーナ、オペラリオFC
- 観客動員:
- (シーズン全試合延べ)7,988,920
その年にアトレチコ・ミネイロは、のちに鹿島アントラーズでも監督を務めることになる(当時22歳の)ブラジル代表MFトニーニョ・セレーゾらを擁して、開幕から好調を維持。1次グループステージを8勝1分で首位通過すると、続く2次グループステージは4戦全勝で首位通過。さらに3次グループステージも4勝1分で首位通過を果たし、準決勝に駒を進めた。
ホーム&アウェイで行われた準決勝は、1st.Leg をヘイナウドのハットトリックなどで 4-2 と勝利。次の 2nd.Leg は2点差を追いつき 2-2 で敗北を免れた。
シーズン無敗で決勝まで上り詰めたアトレチコ・ミネイロだったが、優勝を懸けて臨んだ一発勝負の決勝で待ち受けたのは、DFジェトゥーリオ、FWゼ・セルジオといった当時のブラジル代表メンバーを擁した名門サンパウロ。試合は90分を終えて 0-0 のスコアレスドローとなり、両者の命運はPK戦に委ねられることに。優勝まであと一歩のところまできていたアトレチコ・ミネイロは、トニーニョ・セレーゾを含む3人がPKを決められず 2-3 でチャンピオンになれなかった。ブラジレイロン史上初のPK戦による優勝チーム決定となったこの決勝の舞台も、28日のパウメイラス戦と同じベロ・オリゾンチのエスタジオ・ド・ミネイロン(エスタジオ・ゴベルナドール・マガリャイス・ピント)だった。
補足までに、1977年のファイナリストが同年に収めた成績は、下記の通り。
▼カンピオナート・ブラジレイロ 1977 ファイナリストの年間成績
勝ち点 | クラブ | 試合数 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 加点※ | 得点 | 失点 | 点差 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 | 40 | サンパウロ | 21 | 13 | 4 | 4 | 9 | 40 | 15 | +25 |
準優勝 | 50 | アトレチコ・ミネイロ | 21 | 17 | 4 | 0 | 11 | 55 | 16 | +39 |
※ 加点:2点差以上での勝利で追加される勝ち点+1 |
それから43年半の歳月が流れ、リベルタドーレスで「無敗」のまま敗退となった2021年のアトレチコ・ミネイロ。ミネイロンのピッチでパウメイラスの選手らが喜ぶ様子を目の当たりにして、1978年当時を知る往年のガロ(アトレチコ・ミネイロの愛称)サポーターの脳裏には、苦い思い出が蘇っているという。
2021.09.28
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