Liguilla Pre-Libertadoresプレ・リベルタドーレス

11月19〜20日にアルゼンチン国内で行われたプレ・リベルタドーレスの準決勝。アベジャネーダで行われた「ラシン・クルブ×エストゥディアンテス」は、ラシンがリードを守りきって決勝進出を果たした。

試合前には弟ディエゴ・ミリートが兄ガブリエル・ミリート監督のもとに駆け寄り、兄弟が互いの健闘を称え合う抱擁を交わす一幕もあった。前半は一進一退の攻防が繰り広げられた中で、先制したのはラシン。22分、味方のパスを受けたマルコス・アクーニャがドリブルで前進すると、フェイントで一人をかわして左から中央に切れ込み、右サイドを上がった選手へパスを出そうとした。ところがマルコス・アクーニャはパスを出さずにペナルティアークの手前で右足を振り抜き、ゴールネットにボールを突き刺した。鮮やかなミドルシュートによって、ラシンが 1-0 とした。

ラシンは31分にグスターボ・ボウがドリブルで右サイドを駆け上がり中央に折り返したが、右足で合わせたディエゴ・ミリートのシュートは浮いてしまい、ミリートは全身で悔しさを表現した。

エンドの替わった後半、エストゥディアンテスはレオナルド・ハラがマルコス・アクーニャの右足を踏みつけたとして退場になってしまう。レオナルド・ハラは接触を避けようとして両足でブレーキをかけただけだったが、主審はこれをファウルとジャッジした。

数的有利になったラシンは、61分に左サイドからのクロスをルシアーノ・ロロがダイビングヘッドでゴールに押し込み、2-0 とする。ところが68分に相手からボールを奪う際にスパイクの裏で相手を踏みつけたとして、ディエゴ・ミリートにレッドカードが出された。ミリートはキャプテンマークをフランシスコ・セロに渡してピッチを去り、試合はここから10人対10人になった。

エストゥディアンテスは82分にショートコーナーからチャンスメイクして、カルロス・アウスキ、レアンドロ・デサバトと立て続けにシュートを打つと、そのこぼれ球をディエゴ・メンドーサがゴールに押し込んで1点を返した。だが追加点を奪えなかったエストゥディアンテスは、リベルタドーレス出場権を賭けた争いに敗れることとなった。

前日に行われた「インデペンディエンテvsベルグラーノ」は、インデペンディエンテが快勝。この結果、リベルタドーレス出場権を懸けた決勝は「インデペンディエンテvsラシン・クルブ」のクラシコとなった。決勝はホーム＆アウェイで2試合行われる。

プレ・リベルタドーレス 2016　準決勝　（2015/11/20）
ラシン・クルブ	2-1	エストゥディアンテス
セバスティアン・サハ	GK	イラーリオ・ナバーロ
イバン・ピジュー ニコラス・サンチェス ルシアーノ・ロロ （ジョナタン・カブラル） ヘルマン・ボボーリル	DF	レオナルド・ハラ レアンドロ・デサバト ジョナタン・チュンケ アルバロ・ペレイラ （ディエゴ・メンドーサ）
マルコス・アクーニャ ワシントン・カマーチョ （ガストン・ディアス） フランシスコ・セロ （オスカル・ロメーロ） ルシアーノ・アウエ	MF	レオナルド・ヒル （ルシアーノ・アコスタ） イスラエル・ダモンテ エセキエル・セルッティ ファン・サンチェス・ミーニョ ガストン・フェルナンデス （ダビ・バルボーナ）
グスターボ・ボウ ディエゴ・ミリート	FW	カルロス・アウスキ
マルコス・アクーニャ　22 ルシアーノ・ロロ　61	ゴール	82　ディエゴ・メンドーサ
フランシスコ・セロ グスターボ・ボウ マルコス・アクーニャ	イエロー カード	レオナルド・ヒル レアンドロ・デサバト レオナルド・ハラ イスラエル・ダモンテ
ディエゴ・ミリート	レッド カード	レオナルド・ハラ
ディエゴ・コッカ	監督	ガブリエル・ミリート
主審：　ネストル・ファビアン・ピターナ 会場：　エスタディオ・プレシデンテ・ペロン　（アベジャネーダ）