Torneo Clausura 2023メキシコ1部リーグ 2023 後期

5月28日に行われたリーガMX（メキシコ1部リーグ）の2023年 後期 決勝 2nd.Leg。グアダラハラで行われた「チーバス・グアダラハラ×ティグレスUANL」は、ティグレスUANLが延長の末に逆転勝利を収めた。

1st.Leg を 0-0 で終えて迎えた2戦目。ティグレスは5分に左サイドをオーバーラップしたアラン・モソがクロスを上げると、ペナルティエリアでトラップしたメキシコ代表MFディエゴ・ライネスが左足でハーフボレーシュートを披露。8分にはメキシコ代表DFハビエル・アキーノが右足でロングシュートを打つなど、積極性を見せた。

だが、先制したのはホームのチーバス・グアダラハラ。10分、左サイドでボールを持ったメキシコ代表FWアレクシス・ベガがサイドチェンジして、右サイドへ流れたロベルト・アルバラードがボールをトラップすると、アルバラードはハビエル・アキーノをドリブルで抜いてペナルティエリアの右側へ侵入。ペナルティエリアには味方が3人いたが、アルバラードは左足を振り抜いてゴールネットを揺らし、スタンドの大歓声を一身に浴びた。

ティグレスは17分にチャンスメイクしたが、最終ラインの裏へ抜け出して放ったフランス代表FWアンドレ＝ピエール・ジニャックのヘディングシュートはファーサイドへ流れてしまう。一方のチーバス・グアダラハラは20分、コーナーキックで相手のマークを剥がしたビクトル・グスマンが、フリーで右足でのボレーシュートを決めてリードを広げた。

ところが後半は、ティグレスに試合の流れが傾いた。62分、右からのクロスにメキシコ代表MFフランシスコ・コルドバが頭で合わせると、競っていたアントニオ・ブリセーニョの左手にボールが接触。ハンドで得たPKをジニャックが決めて、1点差に詰め寄った。続けて71分には、ハビエル・アキーノが右サイドから上げたクロスにセバスティアン・コルドバが反応。ファーサイドから回り込むようにしてゴールエリアに達したコルドバは、ヘディングでゴールに叩き込んで同点に追いついた。

チーバス・グアダラハラは77分にビクトル・グスマンがコーナーキックに頭で合わせたが、キーパーのファインセーブに遭う。対するティグレスは81分にコーナーキックのクリアボールをハファエウ・カリオカが右足でロングシュートに及んだが、ボールはわずかに浮いて枠を捉えられなかった。

2-2 で後半が終了し、アウェイゴール・ルールはないため延長戦に突入。ティグレスは104分にニコラス・イバーニェスのミドルシュートから波状攻撃に出たが、ジニャックのシュートもウルグアイ代表FWニコラス・ロペスのシュートも相手の堅守によりゴールを割れなかった。それでも110分、コーナーキックのこぼれ球をフランシスコ・コルドバがヘディングに及ぶと、ゴールライン上で跳ね返されたボールをギド・ピサーロがヘディングシュート。ボールはアラン・トーレスの頭に当たって緩い弧を描き、ゴールへと吸い込まれた。

逆転されたチーバス・グアダラハラは、怒濤の猛攻を展開。一方のティグレスは、116分にボールをキープして押し倒されたフランシスコ・コルドバが、主審が笛を鳴らしていないにも関わらずボールを手で拾ったことで二度目の警告を受けて退場になった。だがチーバス・グアダラハラも123分に相手のカウンターをファウルで止めたジルベルト・セプルベダにレッドカードが出されて、タイムアップを迎えた。

ティグレスUANLのリーグ優勝は、2019年後期以来となる4年ぶり8度目。

リーガ BBVA Bancomer MX （メキシコ1部リーグ） 2023 後期　決勝 2nd.Leg　（2023/05/28）
チーバス・グアダラハラ	2-3	ティグレスUANL
ミゲル・ヒメーネス	GK	ナウエル・グスマン
アラン・モソ （ヘスス・サンチェス） ジルベルト・セプルベダ アントニオ・ブリセーニョ ヘスス・オロスコ	DF	ハビエル・アキーノ ギド・ピサーロ  ディエゴ・レイェス ヘスス・ガルサ （ニコラス・イバーニェス ）
フェルナンド・ゴンサーレス （アラン・トーレス） ビクトル・グスマン フェルナンド・ベルトラン カルロス・シスネロス ロベルト・アルバラード	MF	ハファエウ・カリオカ  （サミル ） ファン・ビゴン （フェルナンド・ゴリアラン） ルイス・キニョーネス  セバスティアン・コルドバ ディエゴ・ライネス （ニコラス・ロペス ）
ロナルド・シスネロス （イサー・ブリスエーラ） アレクシス・ベガ （パベル・ペレス） （ダニエル・リオス）	FW	アンドレ＝ピエール・ジニャック
ロベルト・アルバラード　10 ビクトル・グスマン　20	ゴール	65　アンドレ＝ピエール・ジニャック （PK） 71　セバスティアン・コルドバ 110　ギド・ピサーロ
ヘスス・オロスコ アレクシス・ベガ アントニオ・ブリセーニョ ビクトル・グスマン ジルベルト・セプルベダ	イエロー カード	ルイス・キニョーネス  セバスティアン・コルドバ ナウエル・グスマン
ジルベルト・セプルベダ	レッド カード	セバスティアン・コルドバ
ヴェリコ・パウノヴィッチ	監督	ロベール・シボルディ
主審：　セサル・アルトゥーロ・ラモス・パラスエロス 会場：　エスタディオ・オムニライフ　（グアダラハラ）