
- Torneo de la Liga Profesional de Fútbol de AFA 2021トルネオ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル 2021

観客動員がコンプライアンス(法令遵守)に抵触 大統領令への違反と権威への抵抗で会長が起訴される
アルゼンチンで再開された観客動員において上限50%を遵守しなかったとしてリーベルとベレスの両会長が起訴される

▲ 3日にスーペルクラシコが行われたエル・モヌメンタルの観客動員数は推定5万人以上とみられている(写真提供:TyC Sports)
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミックにより2020年3月中旬からサッカーの試合でスタジアムに客入れを禁じていたアルゼンチンでは、2021年10月1日より国内リーグの試合会場への観客動員が国の保健省によって承認された。ただし感染拡大防止の一環として、密を避ける目的で収容人数の50%を上限とする段階的な緩和を条件に、国の保健省はスタジアムの開放を認めたのだ。
1〜4日に行われたトルネオ・デ・ラ・リーガ・プロフェシオナル(アルゼンチンのトップリーグ)では、大半のスタジアムで観客動員数を収容人数の50%以下に抑制。ところが、首都ブエノスアイレスにあるエル・モヌメンタルとエスタディオ・ホセ・アマルフィターニの2ヵ所において、前者は収容人数の75%近い観客が詰めかけたとみられ、後者に関してもメインスタンドとゴール裏は空席が目立たないほどに人が密集していたことが中継映像や写真などで公になった。ただし、どちらの事象も具体的な証拠がなければ不起訴処分となる可能性もある。

▲ 2日に試合が行われたエスタディオ・ホセ・アマルフィターニにも多くの観客が詰めかけた(写真提供:TyC Sports)
この件について、リーベルのドノフリオ会長はラジオ局のインタビューに応じて、次のような見解を示している。
「我々は入場者を記録する映像設備と、エル・モヌメンタルの入場料を支払ったことが認識された人だけを入場狩野とするIDシステムを有している。各入場口には入場者を確認できるシステムを配備していて、必要に応じて調査に協力する」
「想定を超える入場者があった場合は、責任の所在を明確にして責任者を追求する必要がある」
あくまでコンプライアンス(法令遵守)に自信を覗かせたドノフリオ会長だが、その一方で「私が確認した限りでは、(入場者数は)5万人には達していないが、いずれにせよ私はそうした数を計算する専門家ではない」とも付け加えた。
国の定めた感染症対策に違反した場合、半年〜2年の懲役に処せられる罰則があり、今後の調査や動向が注目されそうだ。
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2021.10.04
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