Liga Profesional de Fútbol de AFA 2022リーガ・プロフェシオナル 2022

11日にラ・ボンボネーラで行われたスーペルクラシコ「ボカ・ジュニオルス vs リーベル・プレート」は、アルゼンチン代表FWダリオ・ベネデットのヘディングシュートによってボカが接戦を制した。試合後、スタンド上段の関係者席から試合を観戦したボカのファン・ロマン・リケルメ副会長が、心境を述べた。

リケルメ副会長はまず、ウーゴ・イバーラ監督の仕事を称賛。

「（セバスティアン・バタグリア前監督の後任を）ウーゴにすると決めたとき、『準備不足で監督を任せるのはどうか』といった声も挙がった。しかし彼はスーペルクラシコの勝者となった。私の監督人事に意見した者は、明日称賛の声を届けてくれるだろう。とにかく今はボケンセ（ボカのサポーター）とともに喜びたい」

「ウーゴは（現役時代）、ボカのクラブ史上最高の右サイドバックであり、ボカに4回もリベルタドーレスのタイトルをもたらしてくれた（2000年、2001年、2003年、2007年）。彼はまっすぐな男で、ボカを愛している。今、ボカの監督に最もふさわしい男だ」

「ウーゴは（ボカの）下部組織で1年半、監督を経験しているから若手の能力を熟知している。私は当時の彼の仕事にも満足していたし、彼が今後どの若手をトップチームに昇格させるかにも注目しているんだ」

そして同副会長は、スーペルクラシコの感想も口にした。

「スーペルクラシコを勝つことは、クラブとして起こりうる現実の中でも最も美しいことであり、素晴らしい日だ」

「他の試合だってもちろん大事だが、スーペルクラシコはやはり特別。我々はキックオフからうまくいくと信じていた。我々は“当然のように”スーペルクラシコを勝ち取った。それを果たした選手とスタッフに感謝している。チーム内で競争力は日に日に高まっているし、とても良い傾向にある」

「リーベルは4バックで臨むと思っていたから、5バックは意外だった。アルゼンチンの国内でも優秀な選手の一人であるマティアス・スアーレスを警戒していたが、我々の守備陣はうまく対応した。リーベルという素晴らしいチームと対戦して、勝てたことがとてもうれしい」

ご機嫌なリケルメ副会長の賛辞は、ボカに対してのみならず、現時点でボカより上の順位にあるクラブにも向けられた。

「ボカでプレイすることは、サッカー選手にとって最高の時間だ。世界最大のスタジアム（ラ・ボンボネーラ）でスーペルクラシコに出場できることは、選手にとってかけがえのないこと。まずはスーペルクラシコを勝てたことがうれしいね。リーグ制覇もできたらいいが、今は我々より上（の順位）にいるアトレティコ・トゥクマン、ウラカン、ゴドイ・クルスに敬意を払うよ。その上で、彼らを抜いて首位に浮上したい」

スーペルクラシコの2日前に行われた記者会見で、リーベルのガジャルド監督は「ラ・ボンボネーラでプレイすることがリーベルのお楽しみ」と嫌みを含めるコメントを出していた。しかし、リーベルにとって不愉快な結果になったことを受けて、リケルメ副会長は皮肉たっぷりのコメントで返した。

「（リーベルがラ・ボンボネーラで負けたことを）彼ら自身が楽しめているのなら、それは素晴らしいことだし、そうであることを非常にうれしく思う」

ガジャルド監督の挑発コメントに対しては、リケルメ副会長だけでなくダリオ・ベネデットも反応。「リーベルは良いチームだよね。彼らはラ・ボンボネーラでプレイするのを（たとえ負けても）楽しんでいるみたいだし。我々はやるべきことをやったのだ」と皮肉交じりに述べている。