会長の新提案 「リベルタドーレスの決勝は中立国での一発勝負に」
CONMEBOL のエウヘニオ・フィゲレード会長が口にしたリベルタドーレス決勝の仕様変更について
▲ リベルタドーレスの決勝について新たな提案を口にした CONMEBOL のエウヘニオ・フィゲレード会長
同会長の提案は唐突だった。
「UEFAチャンピオンズリーグの決勝みたいに、来年のリベルタドーレスからは決勝戦を中立国による1試合にするのはどうか。欧州と違って南米の場合は開催国が少ないから、事前に開催地を公表せず準決勝のカードが決まった頃に決勝の地を選別すれば、中立地での開催は決して不可能ではないと思う」
フィゲレード会長からこのような提案がなされた裏には、今年の決勝において双方のサポーターによる非紳士的行為がある。決勝 1st.Leg では試合中にオリンピアのインチャが埋め尽くしたスタンドから投石があり、ホナウジーニョが主審に訴えて一時的に試合がストップ。一方、決勝 2nd.Leg ではオリンピアの選手が宿泊するホテルの前でアトレチカーノが夜な夜な発煙筒や花火を乱発し、オリンピア陣営の睡眠を妨害したことが確認・報道されている。
南米サッカー界において敵地での洗礼はよくあることだが、前述の出来事について苦言を呈したのがオリンピアのオスカル・カリッシモ会長だ。
「一部の心ない人たちが選手の泊まるホテル前で花火や爆竹などを鳴らし続けたせいで、我々の選手は睡眠を妨げられた。現地の警察は制止に動いてくれたが、この出来事が我々が準優勝に終わった遠因といえるのではないか」
だが現地のとあるジャーナリストは、中立地での一発勝負に対して懸念を示した。
「ホーム&アウェイの2試合で優勝を決めるルールは決して不公平ではなく、アウェイの洗礼を交互に受けるという点ではむしろ公平ととらえることもできる。どちらもホームで試合がしたいだろうし、リベルタドーレスはこれまで通りホーム&アウェイで優勝を決めるルールが望ましいのではないか」
リベルタドーレスの歴史を振り返ると、決勝に限ってはホーム&アウェイの2試合で決着がつかなかった年に何度か中立地でのプレイオフが実施されてきた。とくに1960年代〜1970年代には中立地でのプレイオフがしばしば行われた過去がある。決勝のプレイオフが最後に行われたのはペニャロール(ウルグアイ)がアメリカ・デ・カリ(コロンビア)を破った1987年で、以降四半世紀に渡ってリベルタドーレス決勝が中立地で行われた記録はない。
なお、ホーム&アウェイを実施せず中立地での一発勝負のみで優勝チームを決めたことは過去に一度もないのが、リベルタドーレスの歴史でもある。
その点で今回フィゲレード会長が発した提言には、リベルタドーレスが築いた伝統に一石を投じた意味合いもあるとされる。賛否両論が渦巻くこの話題、リベルタドーレスの運営主体である CONMEBOL(南米サッカー連盟)が最終的にどのような判断を下すのかを見守りたい。
2013.07.25
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