- Campeonato Brasileiro Serie Aブラジル全国選手権 1部
代理人が語った日系人選手ペドロ・ケンを巡る獲得争い
現在ブラジルで最も活躍している日系人ペドロ・ケンは今年どこでプレイするのか?
▲ バスコが契約延長を望んでいる他、ビットーリアとバイーアも獲得を模索しているという日系人選手ペドロ・ケン
ペドロ・ケンことペドロ・ケン・モリモト・モレイラは1987年生まれの26歳。パラナー州の州都クリチーバ出身の日系人で、地元の名門コリチーバの下部組織に入団して技術を磨いた。トップチームに昇格した2007年にはチームのセリエB(2部)優勝に貢献した立役者の一人となり、以降コリチーバの主力として活躍。2010年にクルゼイロへと移籍した。
その後はアバイーを初め、ビットーリア、バスコ・ダ・ガマとレンタル移籍で各地を渡り歩いているが、同選手の所有権は今もクルゼイロが持っている。今年はバスコ・ダ・ガマでレギュラーに定着して安定した活躍をみせ、そのプレイぶりを気に入った複数のクラブチームがペドロ・ケンの獲得を模索しているとう。
ペドロ・ケンの代理人を務めるカルロス・コルシーニ氏が、現在の状況を明かしている。
「ペドロ・ケンが移籍するかどうかはまだ決まっていない。今のところ、2012年に所属していた古巣のビットーリアと、そのライバルチームのバイーアから非公式のアプローチがあるくらいだ。ただ、バスコはペドロ・ケンを手放したくないようで『1年でのセリエA(1部)復帰を果たすには、彼の力が必要』との見解を示している」
ただし、セリエB(2部)に降格することが決まって昨年以上に予算のないバスコ・ダ・ガマは、今年も引き続きレンタルでの契約延長を希望している。契約の関係でペドロ・ケンの給料はクルゼイロとバスコが折半で支払っているが、今年はクルゼイロにペドロ・ケンの給料を全額負担してもらいたいという希望がバスコ側にあるそうだ。
しかしクルゼイロ側は引き続き給料の折半を望んでおり、バスコとの間で折り合いがつかなかった場合は興味を示している他チームに貸し出す可能性を示唆している。
「ペドロ・ケン争奪戦のカギを握っているのはクルゼイロ。すべてはクルゼイロ次第だ」
代理人のコルシーニ氏は、以上を総括するかのようにしてそう締めくくった。
2014.01.02
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