誰もオフサイドに気づかず 終了間際に追いついたフラメンゴが優勝
リオ・デ・ジャネイロ州選手権 グアナバーラ杯 決勝 2nd.Leg フラメンゴ 1-1 バスコ・ダ・ガマ

▲ 75分にPKを決めた元コリンチャンスのドウグラス
優勝するには勝利しかないバスコは、序盤からセットプレイなどでチャンスメイク。一方相手の攻勢に押され気味だったフラメンゴは、カウンターによる速攻に活路を見出した。28分にパウリーニョがミドルシュートを打つと、32分には再びパウリーニョのミドルシュート。さらに39分にはルイス・アントニオがカウンターからシュートに持ち込んだが、いずれもゴールには至らなかった。
一進一退の攻防は後半も続き、互いに決定機を連発させる。試合が動いたのは73分、スルーパスに反応した日系人ペドロ・ケンがペナルティエリアでボールに触れた直後に、スライディングしたアンドレ・サントスに足をかけられて転倒。直後に笛を吹いた主審は、迷わずペナルティマークを指した。このPKを元コリンチャンスのドウグラスが決めて、バスコ・ダ・ガマが先制した。

▲ 終了間際に追いついたフラメンゴは、リーグ戦での成績でバスコを上回っていたため優勝が決まった
ワラシによるヘディングシュートの瞬間、マルシオ・アラウージョはオフサイドポジションにいたが、バスコの選手は誰もオフサイドを主張せず副審もまた旗を上げなかった。この判定は試合後に物議を醸した。
同点のままタイムアップの笛が鳴り、フラメンゴの優勝が決定。試合後の表彰式でキャプテンのレオナルド・モウラがトロフィーを掲げると、スタンドのフラメンギスタからは歓声が湧いた。
例年のリオ・デ・ジャネイロ州選手権(カンピオナート・カリオカ)はグアナバーラ杯とリオ杯の2シーズン制だが、今年はW杯の影響でブラジレイロンの開幕が早まるため、グアナバーラ杯のみの開催となった。
リオ・デ・ジャネイロ州選手権 2014 グアナバーラ杯 決勝 2nd.Leg (2014/04/13) | ||
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フラメンゴ | 1-1 | バスコ・ダ・ガマ |
フェリッピ | GK | マルティン・シルバ |
レオナルド・モウラ ワラシ シコン アンドレ・サントス (ニクソン) |
DF |
アンドレ・ホッシャ ルアン ホドリーゴ ジエゴ・ヘナン |
アマラウ (ガブリエウ) マルシオ・アラウージョ ルイス・アントニオ エベルトン (フリクソン・エラーソ) |
MF |
パブロ・ギニャス フェリッピ・バストス (ベルナルド) ペドロ・ケン ドウグラス |
パウリーニョ アレキサンドロ |
FW |
ウィリアン・バルビオ (ヘジナウド) タリス (エドゥアルド・アランダ) |
マルシオ・アラウージョ 90 | ゴール | 75 ドウグラス (PK) |
アンドレ・サントス ルイス・アントニオ エベルトン アレキサンドロ |
イエロー カード |
ルアン ホドリーゴ ジエゴ・ヘナン パブロ・ギニャス |
シコン | レッド カード |
アンドレ・ホッシャ |
ジャイミ・ジ・アウメイダ | 監督 | アジウソン・バチスタ |
主審: マルセーロ・ジ・リーマ・エンリーキ 会場: エスタジオ・ド・マラカナン (リオ・デ・ジャネイロ) |
2014.04.13
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