Seleção Brasileiraブラジル代表

アルゼンチンサッカー界の至宝であるディエゴ・マラドーナ氏やリオネル・メッシらとともに世界最高のサッカー選手の一人と位置づけられているのは、“サッカーの王様”こと元ブラジル代表FWペレ氏。前者2人が欧州のクラブチームでキャリアを積んでいるのに対し、ペレ氏は現役時代に欧州でプレイしていないことに言及して蔑む論調も一部にある。だが実は、現役時代のペレ氏には欧州のビッグクラブで活躍する機会があったという。その舞台裏を本人が語った。

1956年にブラジルの名門サントスでデビューしたペレは、18年間サントスで活躍。その間に招集されたブラジル代表ではW杯3回優勝の偉業を成し遂げた。キャリアの晩年はニューヨーク・コスモスで選手生活を過ごして1977年に現役を退いている。

マラドーナやメッシとは異なり欧州での現役生活がないペレ氏だが、“王様”には現役時代に欧州列強から複数のオファーがあったという。ペレ氏自身が75歳になって真相を言葉にした。

「現役時代の私にレアル・マドリーからオファーがあって、（結局契約はしなかったが）契約締結の直前まで話が進んでいたことがあった。その後は、イタリアの名門ナポリからも同様のオファーがあったよ」

他にユベントス（イタリア）や、マンチェスター・ユナイテッド（イングランド）などの強豪からもオファーがあったことまで明かしたペレ氏は、「私はサントスに居続けたことを全く後悔していない。サントスもまた名門の強豪だし、（サントスのような）素晴らしいチームで長らく現役時代を過ごせたことを誇りに思う」と、古巣サントスに敬意を示した。