- Primera División de Argentinaアルゼンチン1部リーグ
複雑な利権問題により再開も危ぶまれたトップリーグは当初より1ヵ月遅れでリスタート
夏季休暇の中断を経て2月上旬に再開される予定だったアルゼンチンのトップリーグが再開されなかった問題
▲ 当初の予定以上に中断していたアルゼンチンの1部リーグは3月に再開へ
30チーム1シーズン制で行われているアルゼンチンの1部リーグは、2016年8月末に開幕。12月を最後にリーグが夏季休暇(アルゼンチンは南半球であるため、年末年始は真夏)に入ったことも、1月にリーグ戦が実施されないことも含めて、同リーグは予定通りに進んでいた。そして2月になれば、予定通りにリーグ戦が再開されるはずだった。
ところが、アルゼンチンサッカー界には様々な問題があり、リーグ戦のテレビ放映権をめぐる紛争や、選手への賃金未払い問題などが解決を見ないまま夏季休暇が終了。2月を迎えてもリーグ戦は再開されないまま、あらゆる問題が決着することなく時間だけが過ぎていった。
事態を重く見たFIFA(国際サッカー連盟)は、リーグ中断の状態が長期化するようならFIFAからの除名処分をも含ませた警告を通達。これを受けてAFA(アルゼンチンサッカー協会)はいち早く“3月の再開”を宣言したが、AFAとクラブ、そしてクラブ間での金銭問題は今もなおくすぶり続けている。チームによっては、給料が4ヵ月以上も支払われていない選手もいるという。
アルゼンチン政府は、クラブ間で均等に配分されることを条件として 2,500万ドル(日本円で28億円)の資金投入を発表。そしてAFAは協議の結果、政府からの資金援助を受け入れることを決めた。だが、FAA(アルゼンチンサッカー選手組合)はクラブチームに対して「責任がある多くのクラブにいる無責任な幹部たちは、選手の未払い賃金についてこちらの請求に応じていない」との声明を出して、最悪の場合は選手のストライキまでありうると表明。対立は泥沼化の様相を呈している。
AFAは兼ねてから宣言していた通り“3月の再開”を決定し、第15節の日程を発表した。しかし、次の第16節以降の日程は3月1日現在で発表されていない。1部リーグを取り巻く問題は山積みだが、果たして試合は毎週安定して開催されるのだろうか。
すでに発表されている第15節の開催日程は下記の通り。(日程は現地時刻)
2016-2017 第15節 (2017年3月3〜6日、26日)
ホーム | アウェイ | 日程 | |
---|---|---|---|
ロサリオ・セントラル | - | ゴドイ・クルス | 3/3 |
サン・ロレンソ | - | ベルグラーノ | 3/3 |
テンペルレイ | - | ティグレ | 3/4 |
ベレス・サルスフィエール | - | エストゥディアンテス | 3/4 |
アルドシービ | - | アトレティコ・ラファエラ | 3/4 |
ラシン・クルブ | - | ラヌース | 3/4 |
アトレティコ・トゥクマン | - | サルミエント | 3/4 |
デフェンサ・イ・フスティシア | - | ニューウェルス・オールドボーイス | 3/5 |
ヒムナシア・ラ・プラタ | - | キルメス | 3/5 |
リーベル・プレート | - | ウニオン | 3/5 |
バンフィエール | - | ボカ・ジュニオルス | 3/5 |
アトレティコ・コロン | - | オリンポ | 3/5 |
パトロナート | - | アルセナル | 3/6 |
サン・マルティン | - | ウラカン | 3/6 |
タジェーレス | - | インデペンディエンテ | 3/26 |
2017.03.01
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