Campeonato Paulista 2020カンピオナート・パウリスタ 2020

7月22〜23日に行われたカンピオナート・パウリスタの第11節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われた「サンパウロ×ブラガンチーノ」は、後半に勝ち越しに成功したブラガンチーノが競り勝った。

COVID-19（新型コロナウイルス感染症）の感染症対策のため、67,000人以上の収容数を誇るモルンビーで行われた無観客試合。先制したのはサンパウロで、6分にヘイナウドが左から上げたクロスを元セレッソ大阪のパブロがヘディングで叩きつけてゴールネットを揺らした。

サンパウロは9分にビットル・ブエーノがペナルティエリアの手前で右足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えられない。するとブラガンチーノは12分、右からのパスを受けたマテウス・ジェズスがペナルティアークで左足を振り抜いてゴールネットを揺らし、すぐに追いついた。

勢いづいたブラガンチーノは、34分にスルーパスで最終ラインの裏へ出たモラートが、ペナルティエリアの左側で中央へパスを出すフェイントをしてエクアドル代表DFロベール・アルボレーダを振り切ると、角度のないところから左足を振り抜いてファーサイドのゴールネットを揺らし逆転に成功した。

だがサンパウロも負けじと反撃に転じ、38分にブラジル代表DFダニエウ・アウベスのヒールパスをペナルティアークの手前で受けたパブロが、右足を振り抜いてゴール右隅にシュートを決め、2-2 とした。

サンパウロには前半の終了間際に逆転のチャンスがあった。44分、縦パスで相手陣内を上がったアレシャンドレ・パトが二人に囲まれながらフェイントで振り切ってペナルティエリアへ達すると、前に出てきたキーパーの逆を突くループシュートを披露。しかし枠を捉えたボールは、カバーに戻った選手によってゴールエリアでクリアされてしまった。

後半、サンパウロは57分にファンフランのクロスにアレシャンドレ・パトが頭で合わせたが、叩きつけたヘディングシュートはポストをかすめて枠を逸れた。62分には右サイドからヘイナウドが直接フリーキックでゴールを狙ったが、このシュートもポストをかすめて枠を逸れた。

するとピンチを脱したブラガンチーノは65分、右サイドでパスを受けたアルトゥールがワンツーでカットインすると、シュートフェイントでヘイナウドのスライディングを振り切りペナルティアークで左足を振り抜いた。このシュートがゴール右隅に突き刺さって、ブラガンチーノが再びリードを得た。

サンパウロは73分にアレシャンドレ・パトがペナルティエリアの手前から左足でゴールを狙ったが、惜しくも枠を捉えられない。その後はエルナーニスやパウリーニョ・ボイアなど攻撃的な選手を投入したが、サンパウロはスコアをタイに戻せなかった。

ブラガンチーノはグループDの首位通過が決定。一方、サンパウロは敗れたものの、グループCの2位以内が確定して準々決勝進出の権利を得た。

カンピオナート・パウリスタ 2020　第11節　（2020/07/23）
サンパウロ	2-3	ブラガンチーノ
チアゴ・ボウピ	GK	ジュリオ・セーザル
ファンフラン （パウリーニョ・ボイア） ブルーノ・アウベス ロベール・アルボレーダ ヘイナウド	DF	ウェベルトン ファブリッシオ・ブルーノ ヒレル ルアン・カンジード
チェ・チェ ダニエウ・アウベス イーゴル・ゴメス （エリーニョ）	MF	ヒカルド・ヒレル （バヘート） マテウス・ジェズス （ウェベルソン） ビチーニョ
ビットル・ブエーノ （リジエーロ） パブロ アレシャンドレ・パト （エルナーニス）	FW	アルトゥール （ウィリアン・コヘイア） モラート （クラウジーニョ） イターロ
パブロ　06 パブロ　38	ゴール	12　マテウス・ジェズス 34　モラート 65　アルトゥール
ヘイナウド ダニエウ・アウベス チェ・チェ	イエロー カード	ビチーニョ マテウス・ジェズス
フェルナンド・ジニス	監督	フェリッピ・コンセイソン
主審：　エジーナ・アウベス・バチスタ 会場：　エスタジオ・ド・モルンビー　（サンパウロ）