Liga MX 2021 Aperturaメキシコ1部リーグ 2021 前期

10月1〜3日に行われたリーガMX（メキシコ1部リーグ）2021 前期の第11節。首都シウダー・デ・メヒコで行われたクラシコ「クルブ・アメリカ × プーマスUNAM」は、クルブ・アメリカが勝利を収めた。

どちらも首都を本拠地としていて「クラシコ・カピタリーノ」とも呼ばれる伝統の一戦。序盤はプーマスUNAMが積極的に攻め込み、7分にはダイレクトパスをつないでペナルティエリアに入ったイーゴル・メリタンがフィニッシュに持ち込んだが、左足で打ったシュートは枠を捉えられない。対するクルブ・アメリカは19分にミゲル・ラユンのアーリークロスにウルグアイ代表FWフェデリコ・ビニャスが頭で合わせたが、ゴールネットを揺らすも副審の旗が上がってオフサイドに泣いた。

25分にはスタンドから発煙筒のようなものが投げ込まれ、落下地点の近くにいたアルトゥーロ・オルティスに当たったのか、同選手が左耳のあたりを抑えて主審が試合を数分中断させる一幕もあった。

クルブ・アメリカは36分に先制。右サイドのサイドライン付近でインターセプトに成功したパラグアイ代表MFリチャール・サンチェスが、ゴールエリアへ戻りきっていないキーパーの位置を確認した上で右足でロングシュートを決めて、スタンドの大歓声を誘った。

後半、プーマスUNAMは味方のパスに合わせてペナルティエリアの左側に達したホジェーリオが左足でループシュートを放ったが、ボールはファーサイドのポストを直撃してゴールネットを揺らせず。対するクルブ・アメリカは80分に左からのクロスにメキシコ代表MFセバスティアン・コルドバが頭で合わせると、キーパーが弾いたボールをメキシコ代表FWエンリ・マルティンが右足でゴールに蹴り込んだ。しかしVARチェックの結果、クロスが上がった時点でコルドバもマルティンもオフサイドと判明してノーゴールとなった。

それでもクルブ・アメリカは、試合終了直前に追加点を奪った。98分、パワープレイに徹した相手からボールを奪ってカウンターに転じると、ロングパスを左サイドで受けた元U-23メキシコ代表FWマウロ・ライネス（メキシコ代表MFディエゴ・ライネスの兄）がドリブルで前進し、ペナルティエリア付近で相手のスライディングを振り切ると、ゴールエリアの手前まで進み左足でゴールに流し込んだ。センターラインからゴールエリアの手前まで、たった一人でボールを運んでのゴールだった。

勝ったクルブ・アメリカは首位を堅守した一方、敗れたプーマスUNAMは17位に低迷している。

リーガ BBVA Bancomer MX （メキシコ1部リーグ） 2021 前期　第11節　（2021/10/03）
クルブ・アメリカ	2-0	プーマスUNAM
ギジェルモ・オチョア	GK	アルフレード・タラベーラ
ミゲル・ラユン ブルーノ・バルデス セバスティアン・カセレス サルバドール・レイェス （マウロ・ライネス）	DF	アラン・モソ アルトゥーロ・オルティス ニコラス・フレイレ ヘローニモ・ロドリゲス （エフライン・ベラルデ）
ペドロ・アキーノ （マリオ・オスーナ） リチャール・サンチェス セバスティアン・コルドバ （ジョルダン・シルバ） アルバロ・フィダルゴ ロヘル・マルティネス （エンリ・マルティン）	MF	レオネル・ロペス （エリック・リラ） イーゴル・メリタン ワシントン・コローソ ファビオ・アルバレス （セバスティアン・サウセード）
フェデリコ・ビニャス	FW	ホジェーリオ ファン・ディネーノ
リチャール・サンチェス　36 マウロ・ライネス　90+8	ゴール
ペドロ・アキーノ ミゲル・ラユン	イエロー カード	アルトゥーロ・オルティス イーゴル・メリタン ファン・ディネーノ
サンティアゴ・ソラーリ	監督	アンドレス・リリーニ
主審：　 会場：　エスタディオ・アステカ　（シウダー・デ・メヒコ）