Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

12月9日に各地で行われたカンピオナート・ブラジレイロの第38節。リオ・グランジ・ド・スウ州の州都ポルト・アレグレで行われた「グレミオ×アトレチコ・ミネイロ」は、グレミオが点の取り合いを制した。

勝っても他会場の結果次第では降格になるグレミオは、立ち上がりから猛攻を仕掛ける。すると5分、右サイドへ流れたブラジル代表FWドウグラス・コスタからボールをもらった元ブラジル代表DFハフィーニャが右足でクロスを上げると、元ブラジル代表FWジエゴ・ソウザがヘディングでゴールネットに突き刺して先制。続けてその5分後には、右サイドからカットインしたドウグラス・コスタが左足でスルーパスを出すと、ペナルティエリアの右側でパスを受けたジエゴ・ソウザが右足でクロス。最後はコロンビア人MFハミントン・カンパスが左足ボレーでゴールに押し込んで、リードを広げた。

19分にはジエゴ・ソウザが右足で直接フリーキックを決めて、3-0 としたグレミオ。だが、主力を温存しながらもエドゥアルド・サッシャ、チリ代表FWエドゥアルド・バルガス、ベネズエラ代表FWジェフェルソン・サバリーノという強力な3トップで立ち向かう王者アトレチコ・ミネイロは、25分に左サイドをオーバーラップしたドドが左足でクロスを上げる振りをしてカットインすると、右足で上げたクロスがそのままゴールに吸い込まれて1点を返す。さらに34分には、センターサークルからカレービが前線に送ったボールにバルガスが反応すると、バルガスは右足でゴールに流し込んで1点差に詰め寄った。

相手の反撃がプレッシャーになったグレミオだが、後半も攻めの姿勢は変えず。58分にはフェヘイラのフィードで最終ラインの裏へ出たドウグラス・コスタがボールを右足でトラップすると、バウンドするボールを左足ボレーでゴールに沈めて再び2点差とした。ドウグラス・コスタは得点シーン以外でも随所に見せ場を作って、チームの攻撃を牽引した。

アトレチコ・ミネイロは71分、ドドが左足で枠を捉えるロングシュートを披露。対するグレミオは84分に途中出場のジョナータ・ホベルチがペナルティエリアでドリブルを仕掛けたところ、相手のチャージで転倒。グレミオはPKを得たが、このPKをコロンビア代表FWミゲル・アンヘル・ボルハが右足で浮かせてしまい、再び3点差にはできなかった。

アトレチコ・ミネイロは後半のアディショナルタイムに入ってすぐに、途中出場のイオハンが右足で直接フリーキックを決めて1点差に詰め寄った。しかし、前半の3失点が尾を引いて、最終節では勝ち点を得られなかった。

試合はグレミオがリードを守りきって勝ったが、同時刻開催の試合でジュベントゥージが勝ったため、グレミオは16位に上がれず、17年ぶりのセリエB降格が決まった。グレミオは、全38戦中19敗とシーズンの半分を黒星で埋めてしまったのが響いた。ブラジレイロンにおけるグレミオの降格は、これが3度目。

カンピオナート・ブラジレイロ 2021　第38節　（2021/12/09）
グレミオ	4-3	アトレチコ・ミネイロ
ガブリエウ・シャペコー	GK	ハファエウ
ハフィーニャ ホドリギス フアン ジオゴ・バルボーザ	DF	グーガ ナタン・シウバ ミカエウ ドド
チアゴ・サントス ルーカス・シウバ ハミントン・カンパス （ジョナータ・ホベルチ）	MF	チェ・チェ （ネト） カレービ （アラン・フランコ） ディラン・ボレーロ （イオハン）
フェヘイラ ジエゴ・ソウザ （ミゲル・アンヘル・ボルハ） ドウグラス・コスタ	FW	エドゥアルド・サッシャ （フェリッピ・フェリッシオ） エドゥアルド・バルガス ジェフェルソン・サバリーノ （サビオ）
ジエゴ・ソウザ　05 ハミントン・カンパス　10 ジエゴ・ソウザ　19 ドウグラス・コスタ　58	ゴール	25　ドド 34　エドゥアルド・バルガス 90+1　イオハン
チアゴ・サントス ドウグラス・コスタ ジオゴ・バルボーザ	イエロー カード	ディラン・ボレーロ
バギネル・マンシーニ	監督	クッカ
主審：　ハファエウ・クラウス 会場：　アレーナ・ド・グレミオ　（ポルト・アレグレ）