CONMEBOL Libertadores 2022コンメボル・リベルタドーレス 2022

8月9〜11日に行われたコンメボル・リベルタドーレスの準々決勝 2nd.Leg 。ブラジルの首都で行われた「パウメイラス×アトレチコ・ミネイロ」は、スコアレスドローで終了。PK線にもつれ込んだ上で、パウメイラスが準決勝進出を果たした。

立ち上がりから一進一退の攻防が繰り広げられた前半。パウメイラスは決定機の数でやや上回っていたが、27分に退場者を出してしまう。センターサークルでパスを出したアルゼンチン代表MFマティアス・サラーチョの軸足をへし折りそうな勢いで、ダニーロがスパイクの裏で踏みつけてしまった。一旦はイエローカードだったが、VARチェックをした主審は悪質な行為としてレッドカードに切り替えた。この結果、パウメイラスは前半で数的不利に陥った。

後半、ボール支配率を高めていったアトレチコ・ミネイロは、60分にマリアーノのアーリークロスでジャイルが最終ラインの裏へ飛び出したが、ダイビングヘッドはファーサイドのポストをかすめて枠を捉えられない。その3分後にはコーナーキックのクリアボールをサラーチョが右足ボレーで叩いたが、鋭く伸びたミドルシュートはキーパーが上に弾き出した。さらに66分にはアランが左足でロングシュートに及び、こちらも枠を捉えたがキーパーによって弾き出された。

堅守速攻の戦術を執ったパウメイラスは、72分のカウンターでドゥドゥが相手陣内へ送ったボールに反応した元アルビレックス新潟のホニが、センターライン上でブラジル代表DFギリェルミ・アラーナと交錯して転倒。ギリェルミ・アラーナにはイエローカードが出されたが、パウメイラスのアベル・フェレイラ監督は「レッドだろ」と判定に不満げだった。

すると81分、ジャイルにつかまれながらも強引にドリブル突破をしたグスターボ・スカルパが、ボールを蹴った直後にアランの左足を踏みつけてしまった。間近で見ていた主審はグスターボ・スカルパを退場処分にしたことで、パウメイラスは2人少ない劣勢に追い込まれた。

アトレチコ・ミネイロは91分、途中出場のチリ代表FWエドゥアルド・バルガスからパスを受けたブラジル代表FWフゥキがペナルティエリアで左足を振り抜いたが、キーパーの逆を突いたシュートはわずかに枠を捉えられず。その1分後にはフゥキが右サイドから上げたアーリークロスが、“ナチョ”ことアルゼンチン代表MFイグナシオ・フェルナンデスの頭をすり抜けてファーサイドのポストを直撃したが、ゴールネットは揺れず。

すると95分には、判定を巡って主審に詰め寄ったエドゥアルド・バルガスが、暴言と罵声を浴びせたとして2枚目のイエローカードを出されてしまった。結局試合は、90分を終えて合計3人の退場者を出してのスコアレスドローとなった。

今季からアウェイゴール・ルールは撤廃されているため、2試合合計スコア 2-2 でPK戦に突入。双方ともに5人全員が決めて迎えた6人目、アトレチコ・ミネイロはフーベンスが右足で蹴ったボールをキーパーにキャッチされたのに対し、パウメイラスはムリーロが冷静に決めて決着した。

パウメイラスは3年連続で準決勝進出。アトレチコ・ミネイロは2年連続のベスト4とはならなかった。

コンメボル・リベルタドーレス 2022 準々決勝 2nd.Leg　（2022/08/10）
パウメイラス （ブラジル）	0-0 PK 6-5	アトレチコ・ミネイロ （ブラジル）
ウェベルトン	GK	エベルソン
マルコス・ホッシャ （マイキ） グスターボ・ゴメス ムリーロ ホアキン・ピケレス	DF	マリアーノ ナタン・シウバ ジュニオール・アロンソ  ギリェルミ・アラーナ （フーベンス）
ダニーロ ゼ・ハファエウ グスターボ・スカルパ ハファエウ・ベイガ ドゥドゥ （ルアン）	MF	ジャイル アラン マティアス・サラーチョ  （エドゥアルド・サッシャ）
ホニ	FW	ケーノ （エドゥアルド・バルガス ） フゥキ アデミール （イグナシオ・フェルナンデス ）
	ゴール
ハファエウ・ベイガ　○ グスターボ・ゴメス　○ ゼ・ハファエウ　○ ホアキン・ピケレス　○ ホニ　○ ムリーロ　○	PK	○　フゥキ ○　イグナシオ・フェルナンデス  ○　ジャイル ○　エドゥアルド・サッシャ ○　ジュニオール・アロンソ  ×　フーベンス
グスターボ・ゴメス ドゥドゥ アベル・フェレイラ	イエロー カード	マティアス・サラーチョ  ギリェルミ・アラーナ エドゥアルド・バルガス  フゥキ
ダニーロ グスターボ・スカルパ （アシスタントコーチ）ビットル・カスタニェイラ	レッド カード	エドゥアルド・バルガス
アベル・フェレイラ	監督	クッカ
主審：　ウィルマール・ロルダン　（コロンビア ） 会場：　アリアンツ・パルキ　（サンパウロ ）