Campeonato Brasileiro Serie A 2022ブラジル全国選手権 1部 2022

9月17〜19日に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第27節。リオ・デ・ジャネイロ州の州都リオ・デ・ジャネイロで行われたクラシコ「フラメンゴ×フルミネンセ」は、フルミネンセがリードを守り抜いて勝ち点3を獲得した。

“Fla-Flu（フラ・フル）”と呼ばれる伝統のクラシコは、レッドカードで幕を開けた。開始5分にベンチからクレームをつけたデイビッジ・ブラスに主審がイエローカードを出すと、カードを出されたことに憤慨したデイビッジ・ブラスはさらに文句を続けた結果、主審から2枚目のイエローカードを出されて退場にされた。試合に出ていないのに、デイビッジ・ブラスはロッカールームへ引き上げる羽目になった。

フラメンゴは10分にチアゴ・マイアがペナルティアークで左足でのジャンピングボレーシュートを披露したが、枠を捉えられず。14分にはブラジル代表FWペドロのスルーパスで最終ラインの裏へ抜け出したウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエータがペナルティエリアまでドリブルで進んだが、右足でのシュートはキーパーに阻まれた。

何度か決定機を演出しながら得点できないフラメンゴに対し、フルミネンセは41分に味方のシュートのこぼれ球に反応した元U-20アルゼンチン代表FWヘルマン・カノが、ペナルティエリアでレオ・ペレイラに背中を押されて転倒。このファウルで得たPKを元ブラジル代表MFガンソが決めて、44分に先制した。

後半、フラメンゴは立ち上がりの50分にショートコーナーからのアーリークロスにレオ・ペレイラが頭で合わせたが、枠を捉えたボールはキーパーに弾き返された上にレオ・ペレイラがオフサイド。57分には左サイドからカットインしたアラスカエータが右足でミドルシュートを放ったが、枠を捉えたボールはキーパーのファインセーブに遭った。

その後もフラメンゴは再三に渡って攻め込んだが、相手守護神の好守もあって追いつけない。一方のフルミネンセは75分、ペナルティエリアのゴールライン際からマルチネッリがクロスを上げると、ナタンが頭で合わせて 2-0 と突き放した。

フラメンゴは82分にエベルトン・ヒベイロが右しアドからクロスを上げると、キーパーが飛び上がるも触れなかったボールをブラジル代表FWエベルトン・セボリーニャがゴールライン際でジャンピングボレーシュートを披露。これがゴールエリアへのパスになって、最後は“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザが左足ボレーでゴールに押し込み、1点差に詰め寄った。

85分にはマリーニョがガンソの足を削ったのを発端とする乱闘が勃発。マリーニョの背中をフェリッピ・メロが押すと、反発したマリーニョを今度はマノエウがピッチに押し倒した。主審はまずマリーニョとマノエウにレッドカードを提示。さらに続いた口論をVARで検証した主審は、カイオ・パウリスタとエベルトン・セボリーニャにもレッドカードを突きつけた。前者は後者の顔に頭突きを喰らわし、後者は前者の首に手をかけたことが、それぞれスポーツマンシップに反するとのジャッジだった。

レッドカードが5枚飛び出した大荒れのクラシコを制したフルミネンセは、暫定2位に浮上。敗れたフラメンゴは4位に転落した。

カンピオナート・ブラジレイロ 2022　第27節　（2022/09/18）
フラメンゴ	1-2	フルミネンセ
サントス	GK	ファービオ
ホジネイ （マテウス・フランサ） ダビ・ルイス レオ・ペレイラ フィリッピ・ルイス	DF	サムエウ・シャビエル ニノ マノエウ カイオ・パウリスタ
チアゴ・マイア （ビクトル・ウーゴ） ジョアン・ゴメス （アルトゥーロ・ビダル） エベルトン・ヒベイロ （マリーニョ） ジョルジアン・デ・アラスカエータ （エベルトン・セボリーニャ）	MF	アンドレ マルチネッリ （フェリッピ・メロ） ガンソ （イアゴ・フェリッピ）
ガブリエウ・バルボーザ ペドロ	FW	マテウス・マルチンス （ナタン） ヘルマン・カノ  （ウィリアン） ジョン・アリアス  （クリス・シウバ）
ガブリエウ・バルボーザ　82	ゴール	44　ガンソ（PK） 75　ナタン
ガブリエウ・バルボーザ	イエロー カード	デイビッジ・ブラス アンドレ ファービオ ナタン サムエウ・シャビエル
マリーニョ エベルトン・セボリーニャ	レッド カード	デイビッジ・ブラス マノエウ カイオ・パウリスタ
ドリバウ・ジュニオール	監督	フェルナンド・ジニス
主審：　ハファエウ・クラウス 会場：　エスタジオ・ド・マラカナン　（リオ・デ・ジャネイロ）