Copa do Brasil 2022コパ・ド・ブラジウ 2022

フラメンゴが9年ぶり4度目の優勝　コリンチャンスはPK戦に持ち込んだが二人が外して準優勝に終わる

コパ・ド・ブラジウ 2022　決勝 2nd.Leg　フラメンゴ　1-1 (PK:6-5)　コリンチャンス

▲ 6分に先制ゴールを決めたブラジル代表FWペドロはブラジル代表MFエベルトン・ヒベイロ（7番）と抱擁で喜びを共有（写真提供：Getty Images）

10月19日に行われたコパ・ド・ブラジウの決勝 2nd.Leg 。リオ・デ・ジャネイロ州の州都リオ・デ・ジャネイロで行われた「フラメンゴ×コリンチャンス」は、PK戦を制したフラメンゴが優勝した。

1st.Leg をスコアレスドローで終えて迎えた最終決戦は、発煙筒による煙で白く残っている序盤にフラメンゴが先制。6分、左サイドでボールを持ったウルグアイ代表MFジョルジアン・デ・アラスカエータが、元ブラジル代表DFフィリッピ・ルイスとのワンツーを経て中央にパスを出すと、ブラジル代表MFエベルトン・ヒベイロがダイレクトでスルーパスを供給。ゴールエリアの左端へ駆け込んだブラジル代表FWペドロが、キーパーの脇をすり抜けるシュートを左足で決めてスタンドの大歓声を誘った。

フラメンゴは17分にフィリッピ・ルイスのクロスにペドロが頭で合わせたが、ヘディングシュートは枠の外へ。32分にはペドロからのパスでキーパーと1対1になった“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザが左足でフィニッシュに持ち込み、ファーサイドのポストに当たって跳ね返ったボールをアラスカエータが右足でゴールに押し込んだが、“ガビゴウ”のオフサイドでノーゴールとなった。

対するコリンチャンスは25分にファウスト・ベラがロングシュートに及ぶも、枠を捉えられず。前半のアディショナルタイムにはホージェル・ゲージスがペナルティエリアで左足を振り抜いたが、ボールはクロスバーの上を通過した。

▲ 6分に先制ゴールを決めたブラジル代表FWペドロはスタンドの歓声を浴びながら両手の人差し指を天にかざす（写真提供：Lance!）

後半はコリンチャンスのほうが畳みかけて何度も決定機を演出。58分には右サイドからカットインしたアジソンがクロスを上げて、ゴールエリアへフリーで駆け込んだホージェル・ゲージスが右のすねで合わせたが、目の前のゴールを避けるかのようにボールは浮いてしまい、コリンチャンスは絶好機を逸してしまう。

対するフラメンゴは61分にエベルトン・ヒベイロがペナルティエリアで左足を振り抜くと、キーパーが弾くもこぼれ球を拾った“ガビゴウ”がドリブルでキーパーを振り切りシュート。無人のゴールではなくポストを直撃すると、こぼれ球をエベルトン・ヒベイロが右足でゴールに押し込んだが、エベルトン・ヒベイロが最初のシュートを打ったときに“ガビゴウ”がオフサイドポジションにいたため、またもノーゴールとなった。

すると判定にも救われたコリンチャンスは81分、マテウス・ビタウが左から低いクロスを上げて元鹿島アントラーズのファービオ・サントスが左足でヒールキック。流れたボールに合わせたアジソンのボレーシュートはフィリッピ・ルイスに当たったが、ルーズボールをジュリアーノが右足でゴールに蹴り込んで 1-1 とした。

▲ トロフィーを掲げる元ブラジル代表MFジエゴとともに優勝の喜びを噛みしめるフラメンゴのイレブン（写真提供：Gazeta Press）

アウェイゴール・ルールはないため、PK戦に突入。フラメンゴは1人目のフィリッピ・ルイスがキーパーにコースを読まれたが、コリンチャンスは4人目のブラジル代表DFファギネルがクロスバーに当ててしまうと、サドンデスに突入して7人目のマテウス・ビタウがボールを浮かせてしまい惜敗。ホジネイが決めて、フラメンゴの優勝が決まった。

フラメンゴのコパ・ド・ブラジウ優勝は、2013年以来9年ぶり4度目。コリンチャンスは2009年以来、13年ぶりの優勝とはならなかった。

コパ・ド・ブラジウ 2022　決勝 2nd.Leg　（2022/10/19）
フラメンゴ	1-1 PK 6-5	コリンチャンス
サントス	GK	カッシオ
ホジネイダビ・ルイスレオ・ペレイラフィリッピ・ルイス	DF	ジウファビアン・バルブエーナファービオ・サントス
チアゴ・マイア（ファブリッシオ・ブルーノ）アルトゥーロ・ビダル（マテウジーニョ）エベルトン・ヒベイロジョルジアン・デ・アラスカエータ（ビクトル・ウーゴ）	MF	ドゥ・ケイロス（ジュリアーノ）ファウスト・ベラ（マイコン）ファギネルルーカス・ピトン（アジソン）（グスターボ・モスキート）ヘナット・アウグスト
ガブリエウ・バルボーザペドロ（エベルトン・セボリーニャ）	FW	イウリ・アウベルトホージェル・ゲージス（ホージェル・ゲージス）
ペドロ　06	ゴール	81　ジュリアーノ
フィリッピ・ルイス　× ダビ・ルイス　○ レオ・ペレイラ　○ エベルトン・ヒベイロ　○ ガブリエウ・バルボーザ　○ エベルトン・セボリーニャ　○ ホジネイ　○	PK	○　ファービオ・サントス ○　ジュリアーノ ○　ヘナット・アウグスト ×　ファギネル ○　イウリ・アウベルト ○　マイコン ×　マテウス・ビタウ
チアゴ・マイアレオ・ペレイラ	イエローカード	ファウスト・ベラルーカス・ピトン
ドリバウ・ジュニオール	監督	ビットル・ペレイラ
主審：　ウィウトン・ペレイラ・サンパイオ会場：　エスタジオ・ド・マラカナン　（リオ・デ・ジャネイロ）