Campeonato Brasileiro Serie A 2023ブラジル全国選手権 1部 2023

6月10〜11日に行われたカンピオナート・ブラジレイロの第10節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われたクラシコ「サンパウロ×パウメイラス」は、16歳エンドリッキのゴールなどでパウメイラスが勝利を収めた。

“ショキ・ヘイ”と呼ばれる伝統のクラシコは、サンパウロが開始2分にルシアーノのシュートがペナルティエリアでマイキの左腕に当たってハンドの判定を得た。しかし一旦はPKを指示した主審はVARのオンフィールドレビューで確認して、マイキが顔面でブロックした直後に左腕にボールが当たったのは不可抗力とジャッジ。サンパウロのPKは取り消された。

すると判定に救われたパウメイラスは10分、相手陣内でプレッシャーをかけて相手のパスミスを誘うと、ボールをインターセプトしたガブリエウ・メニーノがペナルティエリアの手前で切り返して、右足でゴールへ流し込んで先制した。

13分にはマイキを背後からチャージで押し倒したジョナタン・カレーリがコーチャーズボックスにいたアベル・フェレイラ監督に接近すると、同監督が詰め寄って抗議してイエローカードを受ける一幕もあった。

その後は互いに攻め込むも最終ラインの守備が堅く、決定的な場面は限られたまま後半に突入。パウメイラスは立ち上がりの47分にゼ・ハファエウがキーパー強襲のシュートを打つと、サンパウロは49分にルシアーノのシュートで反撃。サンパウロは58分にジョナタン・カレーリがペナルティエリアでフィニッシュに及ぶも、枠を捉えたボールはキーパーに阻まれ、直後のコーナーキックではエクアドル代表DFロベール・アルボレーダのヘディングシュートがクロスバーを直撃する不運もあった。

人数をかけて攻め込みながらもゴールネットを揺らせないでいたサンパウロに対し、堅守でしのいだパウメイラスは77分に前線でボールを奪い取って追加点を取った。相手のロングパスをトラップしたロベール・アルボレーダの中途半端な処理をブレーノ・ロペスにヘディングでさらわれると、最終ラインの裏へこぼれたボールにいち早く反応した途中出場のエンドリッキが、ドリブルでペナルティエリアに到達。エンドリッキは力強く左足を振り抜いてゴールネットに突き刺し、パウメイラスの勝利を決定づけた。

終了間際には乱闘寸前の場面が続出し、サンパウロに退場者まで出たクラシコ。勝ったパウメイラスは2位をキープし、敗れたサンパウロは8位に後退した。

カンピオナート・ブラジレイロ 2023　第10節　（2023/06/11）
サンパウロ	0-2	パウメイラス
ハファエウ	GK	ウェベルトン
ハフィーニャ （マルコス・パウロ） ロベール・アルボレーダ ルーカス・ベラウド カイオ・パウリスタ	DF	マイキ ルアン ナビス （ジャイウソン） ホアキン・ピケレス
パブロ・マイア ガブリエル・ネベス （ホドリーゴ・ネストル） アリソン （ファン） ミチェル・アラウーホ （ホドリギーニョ）	MF	ゼ・ハファエウ ガブリエウ・メニーノ （リチャール・リオス ） ハファエウ・ベイガ （ファビーニョ）
ルシアーノ （デイビッジ） ジョナタン・カレーリ	FW	アルトゥール ホニ （エンドリッキ） ドゥドゥ （ブレーノ・ロペス）
	ゴール	10　ガブリエウ・メニーノ 77　エンドリッキ
デイビッジ ホドリギーニョ パブロ・マイア	イエロー カード	アベル・フェレイラ  アルトゥール
パブロ・マイア	レッド カード
ドリバウ・ジュニオール	監督	アベル・フェレイラ
主審：　 会場：　エスタジオ・　（）