CONMEBOL Libertadores 2023コンメボル・リベルタドーレス 2023

11月4日に行われたコンメボル・リベルタドーレスの決勝。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われた「ボカ・ジュニオルス × フルミネンセ」は、延長戦に突入した末に勝ち越しに成功したフルミネンセが悲願の初優勝を果たした。

一時はCONMEBOL（南米サッカー連盟）が無観客試合まで検討したほどに、リオ・デ・ジャネイロの市街地で起きた騒動が影響を及ぼした一戦。序盤は実質ホームのフルミネンセがボールを支配して試合を組み立て、13分には右サイドのセットプレイからチャンスメイクした。対するボカは、32分に右サイドからのアーリークロスをウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが落として最後はコロンビア代表DFフランク・ファブラがフィニッシュに持ち込んだが、シュートは決まらずカバーニはオフサイドだった。

フルミネンセは34分にコーナーキックを得たが、ニノのヘディングシュートは枠を捉えられず。それでも36分、右サイドからケーノが中央に折り返したボールを、元U-20アルゼンチン代表FWヘルマン・カノが右足で合わせてゴールに流し込んで先制した。

後半、ボカは50分にクリスティアン・メディーナがペナルティエリアの手前で左足を振り抜いたが、ボールはキーパーにキャッチされる。対するフルミネンセは元ブラジル代表MFフェリッピ・メロが負傷して、51分にピッチを去る羽目になった。

ボカは56分にボールを支配して攻め込んだが、ペルー代表DFルイス・アドビンクラが左足で放ったシュートはサイドネットへ。それでも71分、ペルー代表DFルイス・アドビンクラが右サイドでボールを持つと、ペナルティエリアの手前でカットインしながら左足を振り抜き、ゴール隅に流し込んで 1-1 とした。

追いつかれたフルミネンセは79分に3人を代えて攻撃的な布陣にシフトした。しかしボカはひるまず、88分にはウルグアイ人FWミゲル・メレンティエルが右足でミドルシュートを放って逆転を目指した。対するフルミネンセは後半のアディショナルタイムにリーマのパスでジオゴ・バルボーザがフリーでシュートを打つも、枠を捉えられず同点のまま延長戦に突入した。

勝ち越しゴールを決めたのはフルミネンセ。98分、ジオゴ・バルボーザのフィードをケーノが頭で落とすと、ジョン・ケネジが右足でゴールネットに突き刺して 2-1 とした。しかしスタンドまで出向いて観客とハグをしたジョン・ケネジに2枚目のイエローカードが出て、フルミネンセは数的不利に陥った。ところがボカは、コロンビア代表DFフランク・ファブラがニノの顔面を平手打ちしたとして退場処分となり、フルミネンセの数的不利は解消された上で延長後半に突入した。

フルミネンセは延長後半の123分に決定機を演出したが、コロンビア代表FWジョン・アリアスのシュートはポストを直撃。残り時間でフルミネンセは、その後のボカの猛攻をしのいでリードを守り抜いた。

フルミネンセは創立122年目で悲願の初優勝を達成。ボカは、インデペンディエンテに並ぶ7度目のリベルタドーレス優勝とはならなかった。

コンメボル・リベルタドーレス 2023　決勝　（2023/11/04）
ボカ・ジュニオルス （アルゼンチン）	1-2	フルミネンセ （ブラジル）
セルヒオ・ロメーロ	GK	ファービオ
ルイス・アドビンクラ ニコラス・フィガル （ブルーノ・バルデス） ニコラス・バレンティーニ フランク・ファブラ	DF	サムエウ・シャビエル （グーガ） ニノ フェリッピ・メロ （マルロン） マルセーロ （ジオゴ・バルボーザ）
エセキエル・フェルナンデス ギジェルモ・フェルナンデス （マルセーロ・サラチ） クリスティアン・メディーナ （ビセンテ・タボルダ） バレンティン・バルコ （ルカ・ランゴーニ）	MF	アンドレ マルチネッリ （リーマ） ガンソ （ジョン・ケネジ）
ミゲル・メレンティエル （ルーカス・ハンソン） エディンソン・カバーニ （ダリオ・ベネデット）	FW	ジョン・アリアス  ヘルマン・カノ  ケーノ （デイビッジ・ブラス）
ルイス・アドビンクラ　71	ゴール	36　ヘルマン・カノ  98　ジョン・ケネジ
エディンソン・カバーニ ニコラス・フィガル ルカ・ランゴーニ	イエロー カード	ケーノ ジョン・ケネジ ニノ ヘルマン・カノ
フランク・ファブラ	レッド カード	エドゥアルド・バホス（アシスタントコーチ） ジョン・ケネジ
ホルヘ・アルミロン	監督	フェルナンド・ジーニス
主審：　ウィルマール・ロルダン　（コロンビア ） 会場：　エスタジオ・ド・マラカナン　（リオ・デ・ジャネイロ ）