“小さな巨人”ハフィーニャが持つ豊かな才能と可能性
リオ・デ・ジャネイロ州選手権 バスコとのクラシコで全得点に絡む大活躍をした19歳ハフィーニャ

▲ バスコ・ダ・ガマとのクラシコで全得点に絡む活躍をみせたフラメンゴのハフィーニャ
先制の場面では裏に飛び出して相手守護神と交錯した結果、エルナーニのゴールを演出。2点目では右サイドに開いてアシストをしたエリーアスに優しいスルーパスを供給した。
後半もキレのある動きでピッチを駆け回ったハフィーニャ。3点目のシーンでは左サイドをドリブルで突破してクレーベル・サンターナのゴールをお膳立て。そして4点目はスピードを生かしたドリブルで上がると、自らの足でゴールを決めている。
「クラシコに出場できたのはとても嬉しかった。私はサッカー選手としては体が小さいけど、これまで真面目に練習してきた自負があったから、自信はあった。私は首都のブラジリア出身で、フラメンゴのようなビッグクラブでプレイするのは夢だった。そして私の祖母がサッカーが大好きですごく応援してくれているから、モチベーションを上げるのは難しいことじゃなかった」
この日の活躍を受けて、ドリバウ・ジュニオール監督はハフィーニャを大絶賛したが、これについても言及。
「今日はゴールも奪えたし、いいプレイができたと思う。でも今日のようなプレイがいつもできるわけじゃないから、プロ意識を高く持って準備していかないとね。今日はとにかく応援してくれている祖母と、育ててくれた母親に対する感謝の気持ちでいっぱいだよ」
現在19歳であるハフィーニャの身長は165cm。169cmのリオネル・メッシより4cm低いが、体のバランス感覚に優れボールの扱いが巧い。足首が柔らかくパスの強弱も自在性に富む。そして何よりも強調すべきは持ち前のスピードだ。大きな選手を前にしてもひるまない度胸も備えており、トップスピードに乗ったときのハフィーニャは相手にとって脅威である。将来性も十分で、今後が楽しみな選手の一人だ。
地元メディアが“小さな巨人”と称賛したハフィーニャの今後に注目していたい。
2013.02.01
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