3月5〜7日に行われたコパ・リベルタドーレスのグループリーグ。ブラジルのサンパウロで行われたグループ３の第3節「サンパウロ×アルセナル」は、1-1 で終了。試合終了後にはジャッジについて主審を批判したルイス・ファビアーノがレッドカードを喰らう場面もあった。

ボールを支配したサンパウロは、立ち上がりからスピーディーなパスワークで多くの決定機を演出。だが立て続けに放ったシュートの数々は、GKカンペストリーニの好守によって何度も阻まれた。前半もアディショナルタイムに突入し、両者無得点でハーフタイムを迎えるかと思われた前半の48分に試合が動いた。
右サイドを上がったジャジソンのドリブルから、前方にいたオズバウドがジャジソンと入れ替わるかのような形でペナルティエリアの右側まで侵入すると、ヒールキックでジャジソンにボールを戻した。これをジャジソンが右足でシュート。ボールはクロスバーを直撃してゴールに入り、サンパウロが先制した。

この試合のハイライトは後半の開始直後だった。左サイドを崩したアルセナルは、シュートが逆サイドに流れるとカルボネーロが中央にクロスを供給。このボールがブルーノ・コルテスの右手に当たり、主審がPKのジャッジを下した。だが、ブルーノ・コルテスはハンドに注意して両手を体に引き寄せたところにボールが当たったため、意図的なハンドではなかった。GKホジェーリオ・セニを筆頭にサンパウロの選手たちは主審に詰め寄ったが、判定は覆らず。このPKをダリオ・ベネデットが蹴り込んで、アルセナルが同点に追いついた。

同点のままタイムアップのホイッスルが鳴った直後、ルイス・ファビアーノが主審のウィルマール・ロルダン氏に詰め寄って「お前のジャッジはひどすぎる」「スタンドでポップコーンでも売ってろ！」と激高。
ルイス・ファビアーノはレッドカードを喰らったわけだが、ネイ・フランコ監督は試合後の会見で「（ルイス・ファビアーノの）気持ちはわかる。今日の主審の判定には違和感がぬぐえなかった」と述べて、ルイス・ファビアーノを擁護した。

コパ・リベルタドーレス　グループリーグ第3節　（2013/03/07）
サンパウロ （ブラジル）	1-1	アルセナル （アルゼンチン）
ホジェーリオ・セニ	GK	クリスティアン・カンペストリーニ
ハファエウ・トロイ ドウグラス ルッシオ ブルーノ・コルテス	DF	ダニーロ・ヘルロ ダミアン・ペレス （ホルヘ・オルティス） ビクトル・クエスタ ディエゴ・ブラギエーリ
ファブリッシオ （ガンソ） ウェウリントン （マルセーロ・カニェーテ） アロイージオ （マイコン） ジャジソン	MF	パブロ・ルグエルシオ （ダリオ・ベネデット） イバン・マルコーネ カルロス・カルボネーロ マルティン・ロージェ （ディエゴ・トーレス） リサンドロ・ロペス
オズバウド ルイス・ファビアーノ	FW	フリオ・フルチ
ジャジソン　45	ゴール	48　ダリオ・ベネデット （PK）
ウェウリントン ファブリッシオ ハファエウ・トロイ オズバウド	イエロー カード	クリスティアン・カンペストリーニ ダリオ・ベネデット マルティン・ロージェ
ルイス・ファビアーノ	レッド カード
ネイ・フランコ	監督	グスターボ・アルファーロ
主審：　ウィルマール・ロルダン　（コロンビア） 会場：　エスタジオ・ド・モルンビー　（サンパウロ）