- Campeonato Brasileiro Serie Aブラジル全国選手権 1部
三浦知良の古巣を残留させたアレックスに古巣パウメイラスがオファーか?
創設100周年を迎えるパウメイラスが補強の候補に挙げているアレックス
▲ 古巣パウメイラスへの凱旋復帰が囁かれている元ブラジル代表MFアレックス
アレックスことアレッサンドロ・ジ・ソウザは1977年生まれの36歳で、パラナー州の州都クリチーバ出身。地元の名門コリチーバでデビューすると、1999年にはパウメイラスの一員としてトヨタカップに出場。東京・国立競技場に来日し、マンチェスター・ユナイテッドと対戦したキャリアを持つ。2003年にはクルゼイロの中心選手として優勝に貢献。2004年から8年間所属していたトルコのフェネルバフチェでも結果を残した。また、ブラジル代表に招集されていた当時はホナウジーニョ・ガウーショ、カカ、ゼ・ホベルトらの影に隠れたが、アレックスの才能を賞賛する声は当時も無数にあった。
そのアレックス獲得を模索しているとされるのが、サンパウロ州の名門パウメイラス。「ベルドン(偉大なる緑)」の愛称で多くのサポーターを有するパウメイラスは、セリエA(1部)での躍進を目指している。とある幹部は「セリエB(2部)なら今の戦力で充分だったが、セリエAではそうもいかない。戦力強化は必要」と述べており、そこでアレックスに白羽の矢を立てたようだ。
現地メディアによれば、2つの外的要因がアレックスのパウメイラス入団を後押しするだろうとの見解を示している。
1つ目は、コリチーバが2部降格の危機に瀕していたシーズン終盤に「2部降格など恥でしかない」と発言。そして5月に行われたコパ・ド・ブラジウの2次予選で、全国選手権では3部にいるアマゾン州のナシオナウ・アマゾネンセ相手に2試合合計 2-4 で敗れたときにもアレックスはチームを批判する発言をしていて、これらの言動がコリチーバのビウソン・ヒベイロ・ジ・アンドラージ会長を怒らせた。同会長とアレックスとの関係に亀裂が生じていることが、パウメイラスへの移籍につながるとする見方もある。
そして2つ目は、パウメイラスを指揮するジウソン・クレイナ監督との関係だ。同監督との関係について、アレックス自身が次のように述べている。
「ジウソン・クレイナとの関係は友達以上で、まるで父のような存在なんだ。私が若い頃パウメイラスにいたとき、彼はコーチとして私に技術的なことをいろいろ教えてくれたし、サッカーのことだけでなく人格形成においても様々なことをアドバイスしてくれた。人生の先輩として彼を尊敬しているし、もしもまた縁があって彼と仕事ができれば嬉しいね」
仮にパウメイラスに入団すれば、アレックスは尊敬するジウソン・クレイナ監督と再びパウメイラスで仕事をすることとなるが…。
なおパウメイラスは、アレックスのほかにアル・アハリ(サウジアラビア)でプレイするブルーノ・セーザル、グレミオに所属する元ブラジル代表MFエラーノの獲得に向けて動いているとも報じられている。
2013.12.11
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