二人の“ホドリゲス・ダ・シウバ”を交換 パトにとってプラスか否か?
アレシャンドレ・パトとジャジソンがトレードのようにそれぞれ宿敵へ移籍することが決定
▲ 2012年からサンパウロの10番として活躍したジャジソン(右)。2005年まではアトレチコ・パラナエンセ不動の10番として獅子奮迅の活躍をみせていた
かつてFIFAクラブワールドカップでそれぞれ来日したことのあるサンパウロ州の名門2者が、チーム強化のために決断した。
サンパウロは背番号10の司令塔ジャジソンをコリンチャンスへ放出することを決定し、そしてジャジソンを受け入れるコリンチャンスはアレシャンドレ・パトをレンタル移籍でサンパウロへ貸し出すことを固めたのだ。
ジャジソンことジャジソン・ホドリゲス・ダ・シウバは1983年生まれの30歳。168cmと小柄だが、正確なボールタッチと視野の広さに優れた典型的な司令塔タイプの選手である。若手の頃はアトレチコ・パラナエンセの中心選手として(のちに浦和レッズへ加入する)ワシントンらとともにチームを牽引した。シャフタール・ドネツクでの選手生活を経て2012年よりサンパウロへ移籍。攻撃の核としてコンスタントに出場してきたが、ムリシ・ハマーリョがサンパウロの監督に復帰した昨年終盤以降は出場機会を失っていた。理由は、同監督がジャジソンよりもガンソのほうを重用する意向を明確に打ち出したからという。事実、今年のサンパウロ州選手権ではガンソが毎試合コンスタントに出続けていて、ジャジソンの出場機会は皆無に近い。
▲ コリンチャンスの練習場で汗を流すアレシャンドレ・パト
今回報じられた両者の移籍に関しては、2月5日の夜にサンパウロのジュベナウ・ジュベンシオ会長とコリンチャンスのマリオ・ゴッビ会長とがそれぞれの契約書に署名したと報じられている。
ジャジソンが完全移籍を前提とした1年間ないしは1年半の契約であるのに対して、アレシャンドレ・パトは期限付きのレンタル移籍であることが判明。パトがサンパウロに貸し出される期間は約2年(2015年12月まで)とされているが、“貸出期間中”に欧州へ売り払う場合はコリンチャンス側の判断で決められるとの条項が盛り込まれていて、その際サンパウロの同意は必要ないとの内容も併記されている。
そして今回のパトの移籍にはとある条件が付加された。その内容とは、今年のサンパウロ州選手権(カンピオナート・パウリスタ)の残りの試合でパトを試合に出場させてはいけないというものだ。理由は、パトが先の第5節までコリンチャンスの一員として州選手権に出場したためで、アレシャンドレ・パトが最短で公式戦に出場できるのはコパ・ド・ブラジウかブラジレイロン(ブラジル全国選手権)の第1節になるとのことだ。さらには、レンタル期間中に「対コリンチャンス戦」ではパトを試合に出さないことも要求されているという。
パトの給料については、コリンチャンスが引き続き同選手の半分を負担することでサンパウロと合意に至っており、コリンチャンスは経済的な負担を受け入れる代わりに上記のような条件を提示したとみられている。
今回のトレードについて、コリンチャンスのマノ・メネーゼス監督は次のような見解を示した。
「今回の移籍は我々にとってもサンパウロにとってもプラスになるだろう。典型的な司令塔タイプのジャジソンは今の我々にいなかったタイプで、彼の繊細なパスはチームの攻撃強化になると確信している。そしてパトは出場機会を求めていて、彼は前向きにサンパウロへ行く決断をしたと聞いている」
だが、アレシャンドレ・パトの代理人を務めるジウマール・ベロス氏は、マノ・メネーゼス監督の主張を「矛盾している」として次のように反論している。
「パトにとっては必ずしも前向きな移籍とはいえないと捉えている。コリンチャンスでの出場機会が減っていたことに加えて、先日はサポーターが練習場に殴り込みに来た一件もあり、パトの精神状態は不安定になっていた。コリンチャンスに居続けることにパト自身が不安を感じていたから、環境の変更を決断したと当方は認識している。クラブ側とコリンチャーノは少しくらい自分たちの責任を感じてほしい」
ちなみにベロス氏は先週、イタリアの名門ユヴェントスからパトに関心を示すアクションがあったことも認めている。ただし、正式なオファーではなかったという。
ジャジソンもまた、ガンソを重用するムリシ・ハマーリョ監督に牙を剝いての移籍ともいわれている今回の報道。ジャジソン、そしてアレシャンドレ・パトの双方にとってこの移籍はプラスに作用するだろうか。両者の移籍については今週中にも正式に記者会見が行われるだろうと報じられている。
2014.02.06
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