3月8〜9日に行われたサンパウロ州選手権の第13節。州都サンパウロで行われたクラシコ「コリンチャンス×サンパウロ」は、終盤に突き放したサンパウロが接戦をものにした。

アレシャンドレ・パトとジャジソンのトレード移籍が物議を醸したばかりで注目を集めたクラシコは、9分にコリンチャンスが先制。右からのコーナーキックはファーサイドに流れたが、このボールを拾ったルシアーノがペナルティエリアの左からグラウンダーのクロスを供給し、ゴール前でクリアを試みたアントニオ・カルロスのオウンゴールを誘った。

だがコリンチャンスと互角に渡り合ったサンパウロは、38分にガンソがペナルティエリアの手前からゴール右上に突き刺さる鮮やかなシュートを左足で決めて、同点とした。
一方追いつかれたコリンチャンスは、前半のアディショナルタイムに主審に激しい口調で抗議したマノ・メネーゼス監督が退席処分を命じられ、後半は監督不在で試合に臨む羽目になった。

1-1 で迎えた後半、サンパウロは50分、右サイドを上がったドルラン・パボンがグラウンダーのクロスを折り返すと、ルイス・ファビアーノが右足で合わせて逆転に成功した。
だがサンパウロのリードは長く続かない。59分、途中出場のパオロ・ゲレーロが左サイドをドリブルで攻め上がってグラウンダーのクロスを供給すると、ニアサイドでボールをカットしようとしたアントニオ・カルロスがこの試合2度目のオウンゴールをやってしまい、コリンチャンスが追いついた。

決勝点が生まれたのは78分、左サイドに開いたオズバウドがゴール前にクロスを上げると、ファーサイドで競ったホドリーゴ・カイオのヘディングシュートがファーサイドのゴールネットに突き刺さった。そしてこのゴールが決勝点となり、サンパウロが敵地パカエンブーで宿敵に土を付けた。

コリンチャンスには心配な出来事が発生。85分、味方のスルーパスで前線を駆け上がったパオロ・ゲレーロが、ボールに追いついたところで左のハムストリングを押さえて転倒。コリンチャーノが心配そうに見つめる中、ゲレーロは顔をゆがめたまま起き上がることができなかった。肉離れの可能性が高く、ペルー代表FWが長期離脱となるとコリンチャンスにとって戦力ダウンは必至だ。

サンパウロ州選手権　2014　第13節　（2014/03/09）
コリンチャンス	2-3	サンパウロ
カッシオ	GK	ホジェーリオ・セニ
ファギネル クレーベル ジウ ウエンデウ	DF	ドウグラス ホドリーゴ・カイオ アントニオ・カルロス アルバロ・ペレイラ
ハウフィ ギリェルミ ブルーノ・エンリーキ （ダニーロ） ヘナット・アウグスト （パオロ・ゲレーロ） ルシアーノ	MF	ソウザ （ウェウリントン） マイコン ガンソ
ホマリーニョ （エメルソン）	FW	ドルラン・パボン ルイス・ファビアーノ オズバウド （アデミウソン）
（オウンゴール）　アントニオ・カルロス　09 （オウンゴール）　アントニオ・カルロス　59	ゴール	38　ガンソ 50　ルイス・ファビアーノ 78　ホドリーゴ・カイオ
ルシアーノ ダニーロ	イエロー カード	アントニオ・カルロス マイコン ウェウリントン
マノ・メネーゼス	レッド カード
マノ・メネーゼス	監督	ムリシ・ハマーリョ
主審：　ルイス・フラービオ・ジ・オリベイラ 会場：　エスタジオ・ド・パカエンブー　（サンパウロ）