Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

現在サンパウロで活躍しているアレシャンドレ・パトが、サンパウロへの完全移籍を強く望んでいることがわかった。サンパウロのアタイージ・ジウ・ゲヘイロ副会長が明らかにした。

2013年1月にイタリアのミランからコリンチャンスへ移籍したアレシャンドレ・パトは、2014年2月にジャジソンとトレードのような形でサンパウロにレンタル移籍。現在はカカなどとともにサンパウロでプレイしているが、パトの権利は現在もコリンチャンスが有している。サンパウロとの契約期間は2015年12月までで、それ以降はコリンチャンスに戻る契約になっている。

しかし、パト自身はコリンチャンスに関する明言は避けつつも、永久にサンパウロでプレイし続けたい意向を表明したという。アタイージ・ジウ・ゲヘイロ副会長は次のように述べている。
「パトは私にこう言った。『私は今サンパウロで選手生活を送れていることをとても幸せに感じている。サンパウロのために全力を尽くしたいし、タイトルを獲りたい（優勝したい）。そして来年の12月まででなく、ずっとサンパウロでプレイしていたい』とね。私はこの話を聞いて、とても嬉しい気持ちになったよ。チームへの愛情にあふれた相談だったから」

アレシャンドレ・パトの月給約80万ヘアウ（日本円で約3,600万円）は現在、コリンチャンスとサンパウロで折半して支払っている。だが経済力の高いコリンチャンスと比べてサンパウロの経済力はさほど高くなく、現在のパトの給料はサンパウロで支払い可能な額の上限をはるかに超えている。仮にパトがサンパウロに完全移籍した場合、パトの月給はかなり低くなってしまうが、パトは給料が下がってもかまわないと同副会長に伝えたという。
サンパウロがアレシャンドレ・パトの完全移籍を実現させるためには、移籍金約3,000万ヘアウ（日本円で約13億円）をコリンチャンスに支払う必要があり、同副会長は資金の調達を模索しているとのこと。

当事者であるアレシャンドレ・パトは、現在の心情を次のように説明している。
「サンパウロに来てわかったんだ。大事なのは金じゃないってね。サンパウロでプレイできていることを誇りに思うし、サンパウロでサッカーをしていてすごく楽しいんだよ。今ハッキリしているのは2015年12月までサンパウロにいるということで、その後の未来がどうなるかはわからないけどね」

アレシャンドレ・パトにとって、サンパウロは理想の環境であるようだ。