
- Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

ダゴベルトがブラジルサッカー界の過密日程に苦言 「選手が疲弊する」
年がら年中サッカーの試合を詰め込んでいるブラジルサッカー界の過剰なスケジュールに対する異論反論

▲ 元 U-23ブラジル代表で現在はクルゼイロで活躍しているダゴベルト
ダゴベルトは1983年生まれの31歳。若手の頃は U-20 、 U-23 でブラジル代表にも招集された、ドリブルを武器とするレフティーだ。欧州など国外のクラブチームで活躍した経歴はなく、2001年のプロデビューから今日までずっとブラジルの名門チームで活躍している。
現在ダゴベルトが所属するクルゼイロはブラジル全国選手権で首位に立っているが、シーズン終盤を迎えてチームの勢いに陰りが見え始めている。第27節と第28節には連敗を喫したほか、先の第30節でも負けていても不思議でない試合内容だった。
クルゼイロが失速ぎみである理由に、負傷したヒカルド・ゴラールの離脱を挙げる声は少なくない。しかし、ダゴベルトの見解は全く別のものだった。
「この国のサッカー界はとにかくハードスケジュールだ。ほぼ毎週のように2試合を消化するから、9〜10月には選手が疲弊してしまう。過密日程になっているのは、サッカーについて何も理解していない人間が担当しているからだね」
ブラジルでは毎年1〜5月(2014年は〜4月)に各州で州選手権が行われ、5月(2014年は4月開幕)からはブラジル全国選手権が12月上旬まで行われる。それと並行して国内カップ戦(コパ・ド・ブラジウ)が開催されるのに加えて、一部のチームにはリベルタドーレスやスダメリカーナの日程まで詰め込まれる。
ブラジルでプロサッカーの試合が行われない時期は、毎年12月中旬から翌1月中旬までの約1ヵ月間のみなのだ。
年末年始しか休みがとれないブラジルサッカー界に対して問題提起をしたダゴベルト。当事者(選手)の悲鳴を、CBF が真摯に受け止めるかは不明である。
2014.10.23
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