
- Campeonato Brasileiro Serie A 2014ブラジル全国選手権 1部 2014

ジョのクビまで考えるほど怒っていたレビル・クウピは本人と話し合って和解
アトレチコ・ミネイロのレビル・クウピ監督が記者会見でジョの解雇を検討していたことを明かす

▲ 練習をさぼっていたジョの解雇まで考えていたことを明かしたアトレチコ・ミネイロのレビル・クウピ監督
10月24日にジョがチーム練習に戻ってきたのを受けて、レビル・クウピ監督は記者会見を開いた。そこで同監督はジョに対する処遇やジョの心情などを丁寧に説明した。
「今回ジョが練習をさぼっていたことについては憤りを禁じ得なかったし、私は彼のクビを切りたいとも考えていた。だがその後直接話したことでジョの胸の内が理解できたから、今は全く怒っていない」
ジョは昨年の活躍が評価されてフェリポン率いる当時のブラジル代表に選出されたが、自国開催のW杯では結果を残せずブラジル国民から批判を浴びた。ドゥンガ監督就任後は代表に招集されていないジョは、選手としての自信を失い、思い悩んでいたという。
「ジョはブラジルW杯で結果を出せなかったことや、セレソンのために貢献できなかったことを悔やみ、悩んでいたそうだ。ただ、これは彼に限ったことではない。セレソンに選ばれながらも定着できなかった選手なら、誰もがぶつかる壁だ。ジョは選手としての今後や人生設計についても悩み、戸惑い、自暴自棄になっていたらしく、そのストレスを少しでも緩和する目的でホームパーティーを開き、気を紛らわせていたようだ。彼は27歳とまだ若いし、仕事、遊び、サッカーのすべてにおいて成長する余地が十分ある。彼の悩みを解消させるための一助となれるのなら、私はどんな助言もいとわない」
アトレチコ・ミネイロのアレシャンドレ・カリウ会長も怒っていたが、レビル・クウピ監督が説得してチームへの復帰を実現させたそうだ。レビル・クウピ監督が言葉を続ける。
「会長も一定の理解をしてくれていて、チームへの復帰を歓迎している。私はジョはアトレチコ・ミネイロの歴史に残るレベルの選手だと思っているし、我々は彼にもう一度チャンスを与える必要があるという結論に至った」
レビル・クウピ監督は最後に、アトレチカーノ(アトレチコ・ミネイロのサポーター)へ向けてメッセージを残した。
「ジョが立ち直るためにはサポーターの支えも重要。今回の騒動に対してブーイングを浴びせるサポーターもいるかもしれないが、拍手で迎えてやってもらえればと思う。ブーイングよりも価値のある表現を望んでいる」
2014.10.24
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