
- Campeonato Brasileiro Serie A 2017ブラジル全国選手権 1部 2017

サンパウロのセリエA残留を信じて疑わないエメルソン・レオンが守護神の人選に言及
かつてJリーグでも監督を務めたエメルソン・レオン氏が描く名門サンパウロのセリエA残留への道筋

▲ 低迷するサンパウロについて持論を展開したエメルソン・レオン氏
現役時代にキーパーとしてパウメイラスやコリンチャンスなどで活躍したエメルソン・レオン氏は、ブラジル代表の守護神としても105試合のキャップを誇った。引退した翌年の1987年以降は監督としても活躍し、日本でJリーグ創設直前の1992年には清水エスパルスの監督に就任。その後はヴェルディ川崎(当時)、ヴィッセル神戸と断続的に日本のクラブチームを指揮した経歴から、日本のサッカーファンにも馴染みのある人物である。
68歳になった現在は、サンパウロ州の名門ポルトゥゲーザで相談役を務めているエメルソン・レオン氏。2012年を最後に監督業から遠ざかっていたためメディアへの露出も減った同氏は、今季のブラジレイロンで降格圏内に沈むサンパウロについて、テレビ局のインタビューに応じてポジティブな持論を展開した。
「サンパウロには降格しないだけの能力がある。所属している選手は優秀だが、守備に課題が多い。攻撃においては自在性に欠ける印象だから、もっと選手の個性を生かさなければならないだろう。前線のパフォーマンスには不満が残るかな。もっと点を決められるメンツが揃っているのだから」

▲ 2011年にサンパウロを指揮していたエメルソン・レオン監督(当時)
「ドリバウ・ジュニオール監督はチームの建て直しに必要なことをわかっているだろうし、練習で修正するはずだ」
そして、現役時代にキーパーだったレオン氏は、サンパウロのゴールを守る選手についても言及。ヘナン・ヒベイロを正ゴールキーパーとして起用することを推奨している。
「今のサンパウロでキーパーとして最も優秀なのは、ヘナン・ヒベイロだ。彼を守護神にして、最終ラインとの連携を高めれば失点は今より減ると確信している」
サンパウロは直近の2試合でシドンにゴールを守らせたが、1分1敗と結果を出せていない。エメルソン・レオン氏はそこも踏まえて、ヘナン・ヒベイロを正守護神とし、二番手以降をデニス、ルーカス・ペヒとの論調で低迷する名門にエールを送った。
エメルソン・レオン氏の思いはサンパウロに届くのか。そして、サンパウロは不振から脱却してセリエA残留を決められるだろうか。
2017.09.03
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