Campeonato Brasileiro Serie A 2017ブラジル全国選手権 1部 2017

10月14〜16日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ 2017 の第28節。サンパウロ州の州都サンパウロで行われた「サンパウロ×アトレチコ・パラナエンセ」は、サンパウロが逆転勝利を収めた。

モルンビーではなくコリンチャンスがかつてホームスタジアムとして使用していたパカエンブーで行われたナイトゲームは、サンパウロが序盤から押し気味に試合を進めていく。アトレチコ・パラナエンセはカウンター主体の戦法で応戦したが、ときにはセットプレイでない場面でもペナルティエリアに８人ほどが集まって守備に徹するシーンもあった。

0-0 で迎えた後半、アトレチコ・パラナエンセは開始から攻撃的な2人を投入して勝利への執念をみせた。すると、この采配はすぐに実を結んだ。49分、スルーパスで左サイドをオーバーラップしたシジクレイがクロスを上げてフェリッピ・ジェドスがヘディングシュートを叩きつけると、キーパーがキャッチしきれず弾いたところにドウグラス・コウチーニョが詰めてアトレチコ・パラナエンセが先制した。

降格圏を脱出するためには勝たなければならないサンパウロは、ルーカス・プラットやクリスティアン・クエバらを中心に攻勢を強める。何度もチャンスメイクして相手ゴールに迫ると、59分にクエバとプラットのコンビネーションで追いついた。中盤で前を向いたクエバがドリブルで進みながらタイミングを見計らって最終ラインの裏へスルーパスを出すと、斜めに走り込んでペナルティエリアの右側へ入ったプラットが、角度のないところから右足でファーサイドのゴールネットにシュートを突き刺した。クエバのパス精度とプラットのシュート精度の高さが生み出した同点ゴールだった。

その後は一進一退の攻防となり、次のゴールを創造したのはサンパウロだった。82分、カウンターアタックに転じたクエバが3対2の状況をドリブルで駆け上がり、プラットは中央から右のスペースへ展開。するとクエバはずるずると下がる2人を引きつけた上で、左でフリーになっているマイコスエウに優しいパスを供給した。ペナルティエリアに達してスルーパスを受けたマイコスエウは、慌てて飛び出したキーパーの左脇をすり抜けるシュートをゴール左隅に流し込んで、サンパウロが逆転に成功。決勝のゴールを決めたマイコスエウは、上半身裸になってスタンドへと走って行った。

この結果、勝ったサンパウロは勝ち点3を得たことによって降格圏を脱出。下位グループが混戦であることもあって、順位は17位から暫定11位とジャンプアップした。

カンピオナート・ブラジレイロ　2017　第28節　（2017/10/15）
サンパウロ	2-1	アトレチコ・パラナエンセ
シドン	GK	ウェベルトン
エデル・ミリタン （アラウーナ） ロベール・アルボレーダ ホドリーゴ・カイオ ジュニオール・タバーレス	DF	ジョナタン ワンデルソン チアゴ・エレーノ ニコラス （ニコン）
ペトロス エルナーニス クリスティアン・クエバ （ジュシレイ） ルーカス・フェルナンデス （マイコスエウ） マルコス・ギリェルミ	MF	エステバン・パベス マテウス・ホゼット （ヒバマール） ギリェルミ ドウグラス・コウチーニョ シジクレイ
ルーカス・プラット	FW	パブロ （フェリッピ・ジェドス）
ルーカス・プラット　59 マイコスエウ　82	ゴール	49　ドウグラス・コウチーニョ
マイコスエウ	イエロー カード	マテウス・ホゼット シジクレイ
	レッド カード	ニコン
ドリバウ・ジュニオール	監督	ファビアーノ・ソアーレス
主審：　マルセーロ・ジ・リーマ・エンリーキ 会場：　エスタジオ・ド・パカエンブー　（サンパウロ）