Superliga Argentinaスーペルリーガ・アルヘンティーナ 2017-2018

11月3〜6日に行われたアルゼンチン1部リーグの2017-2018 第8節。首都ブエノスアイレスで行われたスーペルクラシコ「リーベル・プレート×ボカ・ジュニオルス」は、敵地に乗り込んだボカが宿敵を撃破した。

日没前の明るい午後5時に始まった大一番は、ボカが21分にコロンビア代表FWエドウィン・カルドーナのフリーキックでゴールを狙うと、リーベルは26分にゴンサーロ・マルティネスがペナルティエリアの右側で一人を抜いてシュートに持ち込んだ。

リーベルの誤算は37分に発生。ルーズボールを巡って高く上げたイグナシオ・フェルナンデスの右足が、先にボールに触れたエドウィン・カルドーナの胸を直撃。スパイクの裏でカルドーナを蹴ったとして、主審はイグナシオ・フェルナンデスにレッドカードを提示した。リーベルのイレブンは主審を取り囲んでイエローカードにするよう抗議したが、判定は覆らず、ガジャルド監督は苦笑いを浮かべるしかなかった。
前述の退場劇によってボカに与えられた直接フリーキックは、カルドーナが右足でゴール左上に突き刺して先制した。

前半が終わると、アルゼンチン代表MFエンソ・ペレスは主審に向かって「VARで検証しろ」と大声で抗議。イグナシオ・フェルナンデスを退場処分にした件について、不満をあらわにした。

数的不利に陥ったリーベルは、後半の開始からニコラス・デ・ラ・クルスを投入。54分には元アルゼンチン代表FWイグナシオ・スコッコが縦パスで前線を駆け上がり右足を振り抜いたが、枠を捉えたシュートはキーパーが俊敏な反応でゴールを守った。

リーベルの数的不利は61分に終わる。サイドライン際でドリブルを始めたエドウィン・カルドーナの振り上げた右手が、エンソ・ペレスの首あたりにぶつかると、エンソ・ペレスは顔に両手を当てて転倒。すると主審はカルドーナにレッドカードを突きつけた。ギジェルモ・バロシュケロット監督は「誤審だ」と抗議したが、ジャッジが変わることはなく 10人vs10人 になった。

リーベルは69分、ニコラス・デ・ラ・クルスが後方にボールを下げると、レオナルド・ポンシオがゴールまで約28mの距離で右足を振り抜いた。ボールはゴールの右隅に突き刺さって、エル・モヌメンタルは大歓声に包まれた。

しかし追いつかれたボカはその4分後に、パブロ・ペレスのアーリークロスをウルグアイ代表MFナイタン・ナンデスが右足で合わせて、ボレーシュートをゴールに蹴り込み再び勝ち越した。

リーベルは75分にカルロス・アウスキの折り返したボールをイグナシオ・スコッコが右足でゴールに沈めたが、副審はカルロス・アウスキがパスを出す前にボールがゴールラインを割っていたとしてフラッグを上げていた。スローVTRではボールはゴールライン上に残っていたが、スコッコのゴールは認められなかった。

ボカは後半のアディショナルタイムにもカウンターで決定的な場面を作り出したが、ワルテル・ボウのシュートは枠を捉えられず。それでも1点差を守りきり、無傷の開幕8連勝を飾った。一方、宿敵の連勝記録を止められなかったリーベルは、13位に後退している。

スーペルリーガ・アルヘンティーナ 2017-2018　第8節　（2017/11/05）
リーベル・プレート	1-2	ボカ・ジュニオルス
ヘルマン・ルクス	GK	アグスティン・ロッシ
ゴンサーロ・モンティエル ジョナタン・マイダーナ （カルロス・アウスキ） ハビエル・ピノーラ ミルトン・カッコ	DF	レオナルド・ハラ （ヒノ・ペルッシ） パオロ・ゴルツ リサンドロ・マガジャン フランク・ファブラ
レオナルド・ポンシオ エンソ・ペレス （ラファエル・サントス・ボレー） アリエル・ロハス （ニコラス・デ・ラ・クルス） イグナシオ・フェルナンデス ゴンサーロ・マルティネス	MF	ウィルマール・バリオス パブロ・ペレス ナイタン・ナンデス
イグナシオ・スコッコ	FW	クリスティアン・パボン （ワルテル・ボウ） ダリオ・ベネデット （オスカル・ベニーテス） エドウィン・カルドーナ
レオナルド・ポンシオ　69	ゴール	42　エドウィン・カルドーナ 73　ナイタン・ナンデス
エンソ・ペレス ハビエル・ピノーラ ヘルマン・ルクス ミルトン・カッコ ニコラス・デ・ラ・クルス	イエロー カード	ナイタン・ナンデス パブロ・ペレス クリスティアン・パボン ダリオ・ベネデット
イグナシオ・フェルナンデス	レッド カード	エドウィン・カルドーナ
マルセーロ・ガジャルド	監督	ギジェルモ・バロシュケロット
主審：　ネストル・ファビアン・ピターナ 会場：　エル・モヌメンタル　（ブエノスアイレス）