
- Campeonato Cariocaカンピオナート・カリオカ

熱帯夜のクラシコ 誤審に翻弄されても同点でしのいだフルミネンセが宿敵を退けて決勝へ
カンピオナート・カリオカ 2018 リオ杯 準決勝 フルミネンセ 1-1 フラメンゴ

▲ 前半のアディショナルタイムに先制のゴールを決めたグン
現地の気温は26度。熱帯夜の下、互いに序盤からチャンスを作った試合は、フラメンゴが36分にビッグチャンスを創造。ルーカス・パケターとのワンツーで右サイドをオーバーラップしたホジネイがグラウンダーのクロスを上げて、エンリーキ・ドウラードが左足で合わせたが、枠を捉えたシュートはキーパーが俊敏な反応で枠外に弾き出した。
するとピンチをしのいだフルミネンセは、前半のアディショナルタイムにコーナーキックに合わせたグンのヘディングシュートが、キーパーの届かないゴール右隅に吸い込まれた。ゴールを決めたグンはボールをユニフォームの内に入れてチームメイトとともに揺りかごダンスを披露した。
後半、フラメンゴは69分に左サイドで得たセットプレイから相手ゴールを脅かしたが、フリーキックに合わせたジョナスのヘディングシュートはキーパーに両手で弾き出された。一方、フルミネンセは78分にコーナーキックから再びグンがゴールに押し込んだが、パブロ・ジエゴがヘディングで折り返した際にグンがオフサイドだったとして副審の旗が上がった。スローVTRではオフサイドは確認されず、グンは副審に抗議したが、誤審によりフルミネンセの追加点は無効にされた。
するとフラメンゴは85分にコーナーキックから同点に追いつく。クリアボールをホジネイがペナルティエリアの手前から蹴ると、相手選手の体に当たって再びペナルティエリアの外に出たボールをエベルトンが左足ボレーでゴールネットに突き刺した。
勝てば逆転で決勝進出となるフラメンゴは後半のアディショナルタイムにカウンターから決定機を迎えたが、相手陣内を上がってペナルティエリアに達したビニシウス・ジュニオールのシュートはキーパーの手をかすめてピッチの外へと流れてしまった。
試合は 1-1 で終了したがPK戦は行われず、グループステージで成績上位のフルミネンセが決勝に進むこととなった。
試合後、マイクを向けられたフラメンゴのジエゴは、「クラシコでの引き分けは残念だ。我々はできる限りのことをしたし、あと5分もあれば逆転できただろう。決勝に進めなかったことに満足はしていないが、結果は結果として受け入れるしかない」と述べている。
カンピオナート・カリオカ 2018 リオ杯 準決勝 (2018/03/22) | ||
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フルミネンセ | 1-1 | フラメンゴ |
ジュリオ・セーザル | GK | ジエゴ・アウベス |
ヘナット・シャビス グン イバーニェス |
DF |
ホジネイ ヘーベル ファン ヘネ (ビニシウス・ジュニオール) |
ヒシャルジ (ドウグラス) ジャジソン ジウベルト ジュニオール・ソルノーサ アイルトン・ルーカス |
MF |
ジョナス エベルトン・ヒベイロ (グスターボ・クエージャル) ジエゴ ルーカス・パケター エベルトン |
マルコス・ジュニオール (パブロ・ジエゴ) ペドロ (マルロン) |
FW |
エンリーキ・ドウラード (フェリッピ・ビゼウ) |
グン 45+1 | ゴール | 85 エベルトン |
ペドロ ジュリオ・セーザル |
イエロー カード |
ヘーベル エベルトン・ヒベイロ ジョナス |
アベウ・ブラーガ | 監督 | パウロ・セーザル・カルペジャーニ |
主審: マウリシオ・マシャード・コエーリョ・ジュニオール 会場: エスタジオ・ド・エンジェニョン (リオ・デ・ジャネイロ) |
2018.03.22
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