
- Campeonato Brasileiro Serie A 2019ブラジル全国選手権 1部 2019

VARによって二度与えられたPKでバイーアが引き分けに持ち込む パウメイラスは当然ながら抗議
カンピオナート・ブラジレイロ 2019 第14節 パウメイラス 2-2 バイーア

▲ この試合で2ゴールを決めたドゥドゥはゴールを決めた直後に左胸のエンブレムにキス
先制したのは首位奪還を目指すパウメイラスで、12分にグスターボ・スカルパが左サイドからクロスを上げると、モイゼスが左太ももに当てたボールがキーパーのファンブルを誘うと、そばにいたドゥドゥが右足でゴールに押し込んだ。バイーアの選手は手を挙げてドゥドゥのオフサイドを主張し、ドゥドゥはオフサイドポジションにはいたものの、スカルパがクロスを上げた時点でドゥドゥはオフサイドでなかった上に、モイゼスはバイーアの左サイドバックであるためパウメイラスの選手のシュートではないことから、ゴールが取り消されることはなかった。
パウメイラスは17分に元ブラジル代表MFフェリッピ・メロがコーナーキックに頭で合わせたが、叩きつけたヘディングシュートは枠を逸れる。バイーアは25分にカウンターからジウベルトがペナルティエリアでキーパーを抜き去ったが、左足で打ったシュートはカバーに戻ったルアンが身を挺して外に押し出した。パウメイラスは32分にルイス・アドリアーノがペナルティエリアの手前から枠内シュートを打つと、40分にはグスターボ・スカルパもペナルティエリアの手前からシュートを打ったが、どちらもキーパーの好守によって阻まれた。

▲ ピッチサイドから指示を出すパウメイラスの“フェリポン”ことルイス・フェリッピ・スコラーリ監督は、試合後にVARの運用や精度について苦言を呈した
後半、パウメイラスは開始からチアゴ・サントスを投入して守備的になったのに対し、バイーアは左サイドバックに代えてFWアルトゥール・カイキを投入して攻撃的に出た。すると、立ち上がりの47分にアルトゥール・カイキがペナルティエリアでヘディングシュートを打った際にジオゴ・バルボーザに背後から蹴られたことがVARチェックによって判明し、バイーアはPKを獲得。このPKをジウベルトが決めて、バイーアが追いついた。
しかしパウメイラスはすぐに勝ち越す。57分に右サイドからのロングスローをドゥドゥがヘディングで合わせると、キーパーが弾いたこぼれ球をドゥドゥが今度は右足でゴールに押し込んで 2-1 とした。

▲ 84分に同点のPKを決めたジウベルトを抱擁で祝福するバイーアのイレブンの近くで主審に詰め寄って抗議するパウメイラスのイレブン
二度追いついたバイーアは86分に退場者を出したが、敵地で勝ち点1を獲得。一方、勝ちきれなかったパウメイラスは、首位サントスとの勝ち点差を3に縮めたものの、試合後にドゥドゥは「ナイスゲームだったと思う。バイーアは良いチームだった。試合を複雑にしたのは主審だ。彼は会見を開いて何が起こったのかを説明すべき」と不満を漏らしていた。
カンピオナート・ブラジレイロ 2019 第14節 (2019/08/10) | ||
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パウメイラス | 2-2 | バイーア |
ウェベルトン | GK | ドウグラス・フレイドリッチ |
マルコス・ホッシャ ルアン ビットル・ウーゴ ジオゴ・バルボーザ |
DF |
ニノ・パライーバ (エゼキエウ) ルーカス・フォンセカ ワンデルソン モイゼス |
フェリッピ・メロ ブルーノ・エンリーキ ゼ・ハファエウ (チアゴ・サントス) グスターボ・スカルパ ドゥドゥ |
MF |
グレゴリ フラービオ (ハミーリス) ジオバンニ (アルトゥール・カイキ) |
ルイス・アドリアーノ (デイベルソン) |
FW |
エウベル ジウベルト ルッカ |
ドゥドゥ 12 ドゥドゥ 57 |
ゴール |
52 ジウベルト (PK) 84 ジウベルト (PK) |
マルコス・ホッシャ ゼ・ハファエウ グスターボ・スカルパ ジオゴ・バルボーザ ドゥドゥ チアゴ・サントス |
イエロー カード |
ジオバンニ ルッカ ワンデルソン |
フェリッピ・メロ | レッド カード |
グレゴリ |
ルイス・フェリッピ・スコラーリ | 監督 | ホージェル・マシャード |
主審: イーゴル・ジュニオ・ベネベヌート 会場: アリアンツ・パルキ (サンパウロ) |
2019.08.10
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