
- Notícias de Argentinaアルゼンチン関連情報

ブラジルの陰に隠れた感染状況の深刻な国 コロンビアとアルゼンチンで感染者数が激増
南米大陸+メキシコ+米国におけるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大状況とアルゼンチンの現状

▲ アルゼンチン国内で街中を殺菌消毒清掃に尽力する公務員
まずは直近2週間の変化を比較すべく、7月17日と同月31日の感染者数と死者数、回復者数の増加数を以下にまとめる。
直近2週間の新規数(左から国名、感染者数、死者数、回復者数)
- 米国(U.S.A.) = 914,699:14,099:403,704
- ブラジル = 597,951:14,575:527,767
- メキシコ = 92,138:8,426:68,723
- ペルー = 65,906:6,406:52,921
- チリ = 29,843:2,087:34,543
- コロンビア = 112,814:3,781:72,531
- アルゼンチン = 70,589:1,329:31,476
- エクアドル = 13,005:450:0
- ボリビア = 23,016:952:6,948
- 日本 = 11,152:22:5,365
- ベネズエラ = 7,431:58:7,616
- パラグアイ = 1,865:20:1,871
- ウルグアイ = 217:17:62
上記は、CONMEBOL(南米サッカー連盟)加盟10カ国に、米国、メキシコ、日本を加えた数値である。ツートップの米国とブラジルには言及せず、他の国にスポットを当てよう。
まず、新規感染者数でメキシコがペルーを上回った。死者数では以前からペルーよりも上だったメキシコがペルーを上回った格好だ。メキシコの新規感染者数は、直近2週間で9万人を超えている。だが、それ以上に深刻なのはコロンビア。直近2週間での新規感染者数がなんと11万人以上を記録している。ただ、回復者数は7万人以上になることを踏まえると、医療体制は深刻な事態に陥ってはいないともみてとれる。
医療体制への懸念に注目すると、直近2週間での回復者数が0のエクアドルが心配されるところ。南米大陸では感染者の増加率は低いが、感染者数と死者数は増えていて肝心の回復者数が0となると、これから先に不安だけが募る。このたびのCOVID-19に関しては、新規感染者数に一喜一憂するのでなく、回復者数との割合にも着目しておくほうが望ましいだろう。
以上を踏まえた上で、アルゼンチンに焦点を当てる。
アルゼンチンでは直近24時間で6,377人の新規感染者数が判明し、153人が新たに亡くなった。さらにAMBA(ブエノスアイレス州)における集中治療室のベッド占有率は65%を超えて、医療崩壊への懸念も高まっている。ちなみに、国全体でのベッド占有率は55.3%であることから、ブエノスアイレス州での医療体制が厳しい状況にあることがわかる。
アルゼンチン国内、とりわけ首都を含むブエノスアイレス州での感染者数の激増により、国内のクラブチームのトレーニング再開日程やスーペルリーガ(国内リーグ)の開幕についても雲行きが怪しくなったとの報道もある。アルゼンチンサッカー界は、復活に向けてどのような轍を踏むのだろうか。
コロンビアとアルゼンチン、奇しくも翌年のコパ・アメリカ開催予定である2カ国での新規感染者数の急増は、今後の南米サッカーシーンにも暗い影を落としている。
2020.07.30
当サイトに掲載された文章の著作権は、すべて Goleador に帰属しています。無断での複製・転載・引用など二次利用は固く禁じています。
- コリーディオの2ゴールでインデペンディエンテを破ったリーベルがグループBで暫定3位に浮上リーガ・プロフェシオナル 2025
- 元U-20アルゼンチン代表FWルシアーノ・ビエットのゴールなどでラシンがボカを撃破リーガ・プロフェシオナル 2025
- オフサイドによる先制点取り消しへの報復か 後半の開始前に副審が負傷したことを理由に中断→延期へリーガ・プロフェシオナル 2025
- 元ウルグアイ代表FWカバーニのゴールなどでボカが今季初勝利 フェルナンド・ガーゴ監督は結果に安堵リーガ・プロフェシオナル 2025
- スコアレスドローの様相が色濃くなった終了間際に先制したリーベルが今季初勝利を収めるリーガ・プロフェシオナル 2025
- 序盤に先制したボカ 2011〜2014年に所属したOBのフラガパーネにゴールを決められ勝ちきれずリーガ・プロフェシオナル 2025
- 前半の2点が決め手に 名門ベレス・サルスフィエールが11年ぶり11度目のリーグ制覇リーガ・プロフェシオナル 2024
- リーベルは最終節を勝利で飾れず 接戦を制したラシンは接戦を制し4位以内が確定へリーガ・プロフェシオナル 2024
- 【PR】マラドーナについて知っておくべき興味深い事実アルゼンチン代表