
- Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

五輪で来日予定のペドロが途中交代でとった悪態に指揮官が不快感あらわ 「醜いと思う」
東京オリンピックの U-24 ブラジル代表メンバーにも選出されているフラメンゴのペドロがとった態度にホジェーリオ・セニ監督が苦言

▲ フォルタレーザ戦で後半途中に交代させられたペドロは、交代に怪訝な面持ちでベンチではすね当てを投げつけるなど悪態をついた (写真提供:TVGlobo)
問題行動をとった選手は、東京オリンピックのブラジル代表メンバーにも選出されている24歳のペドロ。フラメンゴが 2-0 とリードして迎えた65分に、ペドロはホドリーゴ・ムニスと代わってベンチに下がることになったのだが、ペドロは自分が交代させられるとわかった時点であからさまに不服そうな素振りをみせた。
ふてくされながら渋々ピッチを後にしたペドロは、ベンチに腰掛けてからも憤りを抑えきれず、水の入ったプラスティックのコップを叩きつけ、ベンチも素手で叩くと、ソックスを下げてすね当てを二つともベンチの誰も座っていないところに投げつけて、最後は右足を蹴り上げるような動作までして怪訝な面持ちを崩さなかった。ペドロはCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の陽性反応でしばらくチームに帯同できておらず、この日は復帰初戦とあってもっと試合に出ていたかったものとみられる。
フラメンゴを率いるホジェーリオ・セニ監督は、そんなペドロの態度に苦言を呈した。試合後の記者会見で同監督は、ペドロがオリンピックのメンバーに選出されていることに胡座をかき、図に乗っているのではないかと指摘。
「ペドロはCOVID-19から復帰してきて、もっとサッカーがしたかったであろうことは理解できる。ただ、ホドリーゴ・ムニスは前の試合で2点を取るなど目下好調だから、ムニスも試合に出したくての交代だった。自分本位なペドロの態度は非常に残念だ。醜いと思うし、東京行きのセレソンに選ばれたことで頭がおかしくなっているのではないか」
フラメンゴでは、2月のブラジレイロンでも途中交代を告げられた“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザがピッチサイドに置かれていた水の入ったプラスティックのコップを蹴り上げながらベンチに向かったり、先月のリベルタドーレスではブラジル代表MFジェルソンもまた同様の行動をとったことがある。
ホジェーリオ・セニ監督は選手交代について、次のような見解を示している。
「交代を好む選手はいないと思う。だが、監督の仕事はチームを勝たせることであり、それぞれの交代にそれぞれの意味がある」
◆ ペドロ
- 本名:
- ペドロ・ギリェルミ・アブレウ・ドス・サントス
- 生年月日:
- 1997年6月20日生まれ(24歳)
- 出身:
- ブラジル(リオ・デ・ジャネイロ州リオ・デ・ジャネイロ)
- 身長:
- 185cm
- ポジション:
- フォワード
2005年に8歳でフラメンゴの下部組織に入団すると、その後ドゥッキカシエンシの下部組織を経て2014年からはフルミネンセの下部組織でスキルを磨いた。2016年に18歳でトップチーム昇格を果たすと、2018年はブラジレイロンでゴールを量産したことが評価されて、つい先日ブラジル代表にも招集されたばかり。U-23ブラジル代表への招集は、A代表に招集された翌年の2019年で、2021年は東京オリンピックのU-24ブラジル代表メンバーにも24歳で招集されている。2019年にフルミネンセからフィオレンティーナ(イタリア)に移籍したが出場機会がなく、2020年からはフラメンゴに所属。
2021.06.23
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