CONMEBOL Libertadores 2021コンメボル・リベルタドーレス 2021

現役時代にフラメンゴをブラジレイロンやリベルタドーレス、トヨタカップの優勝に導いたジーコが、自身の古巣を現在指揮しているヘナット・ガウーショ監督にエールを贈った。

7月からホジェーリオ・セニ前監督に代わってフラメンゴの指揮官になったヘナット・ガウーショ監督は、就任当時12位と不振だったチームを復活させることに成功。コパ・ド・ブラジウこそ準決勝で敗退したものの、ブラジレイロンでは2位に押し上げただけでなく、リベルタドーレスでは決勝進出までこぎつけた。フラメンギスタ（フラメンゴのサポーター）からの信頼も厚く、彼らの間ではポルトガル人のジョルジ・ジェズス元監督と比較されるほどの話題性を有している。

ジョルジ・ジェズス元監督はフラメンゴを率いていた2019年に、17試合で14勝を挙げてブラジレイロンを優勝に導いたばかりか、同年のリベルタドーレスも優勝に導いて二冠を達成。そんなポルトガル人監督を引き合いにしたジーコは、現監督のヘナット・ガウーショ氏がジョルジ・ジェズス元監督に並び称されるには、タイトルが必要との見解を示した。

「私は古巣（フラメンゴ）を変わらず応援しているし、ヘナット（・ガウーショ）のことも応援している。彼は素晴らしい友人だし、私がこれまで出会った監督の中でも優秀な一人だ。だから彼の成功を願っている。ただし、ジョルジ・ジェズスのクラスに達するには、タイトルが必要だ」

「フラメンゴの対戦相手は、どこも入念に準備して試合に臨む。ゆえにフラメンゴは複数の戦略を立てて、相手の裏をかく戦い方が求められる場合もある。ヘナットは試合の入り方が巧みで、対戦相手を戸惑わせる術を持っている」

「ヘナットの強みは、選手を伸び伸びとプレイさせる手腕だ。ヘナットは陽気で楽観的な考えの持ち主。ヘナットに起用されている選手は皆、彼らがピッチに立つに値する選手だからだ。彼の起用は選手に自信を与えられるし、それはそれぞれの能力を信じているからこそ。ゆえに選手は試合でベストを尽くせる」

フラメンゴでのヘナット・ガウーショ監督に欠けているのはタイトルだけと強調したジーコ。フラメンゴは、ブラジレイロンでは首位アトレチコ・ミネイロとの勝ち点差が開いているだけに、あと1勝で優勝をつかみ取れるリベルタドーレスが直近のチャンスである。ヘナット・ガウーショ監督自身も27日まではブラジレイロンよりリベルタドーレスを重視する意向を示していて、ジーコのエールは大きな後押しとなるだろう。