
- Campeonato Brasileiro Serie A 2021ブラジル全国選手権 1部 2021

シウビーニョ監督への嫌がらせを娘が批判 「侮辱は教育と性格の欠如」「もう少し良心を持つべき」
コリンチャンスのシウビーニョ監督に対するSNS上での誹謗中傷や罵詈雑言に苦言を呈した同監督の娘

▲ 現役時代にアーセナルやFCバルセロナなどで活躍したシウビーニョ氏は現在、コリンチャンスで監督を務めている(写真提供:Sport Club Corinthians Paulista)
過去に二度クラブワールドカップを優勝しているサンパウロ州の名門コリンチャンスは現在、ブラジレイロンで5位につけている。リベルタドーレスでグループリーグから参戦できる4位以内まで勝ち点差2と好位置につけているが、17日のフラメンゴ戦で敗れた直後にSNS上ではシウビーニョ監督や果ては同監督の家族への攻撃もみられた。そんな一部の人間による心ない言動を、同監督の娘は真っ向から批判した。
「私と弟らは、父の仕事とは何の関係もない。よって私たちへの侮辱は完全にお門違いだ。それに私や兄弟は父といっしょに暮らしていないから、父への不満を持つ者が私たちに攻撃したところで何の得にもならない」
「誰かの脳を破壊するから、誰もが“この種の攻撃(誹謗中傷や罵詈雑言)”を受けないことを望んでいる。投稿者には自分を表現する完全な権利があるとはいえ、侮辱は教育と性格の欠如でしかない」
SNS上での心ない言動について、タチさんは「ゲームの一部」と理解して真剣に受け取らないことにしているという。
「否定的なメッセージを送る人には、自分の発する言葉に責任を持たなければならないと訴えたい。誹謗中傷や罵詈雑言を受け取る側は人間だ。我々には感情があり、どんな類いのメッセージを送りつけてきても私の父には届かないことを理解すべき。そして家族はサッカーについて言及しないことも付け加えておきたい」
日本を含め、世界中で問題になっているネット上での嫌がらせ行為は、例に漏れずブラジルなど南米各国でも起きている。タチさんは、そうした悪意に対して負けない姿勢を明確にしている。
◆ シウビーニョ
- 本名:
- シウビオ・メンジス・カンポス・ジュニオール
- 生年月日:
- 1974年4月12日生まれ()
- 出身:
- ブラジル(サンパウロ州サンパウロ)
- 身長:
- 173cm
- ポジション:
- 左サイドバック (現役時代)
1990年に15歳でコリンチャンスの下部組織に入り、1994年に20歳でトップチームデビュー。翌1995年からはレギュラーで活躍し、積極的な攻撃参加でときどきゴールも決めた。1999年にはアーセナル(イングランド)に活躍の場を移し、2001年にはセルタ・デ・ビーゴ(スペイン)へ移籍。2004年からはFCバルセロナ(スペイン)に加入して5シーズンプレイした。2009年に35歳で加入したマンチェスター・シティ(イングランド)で現役を引退。引退から10年後の2019年にリヨン(フランス)で監督業を始めて、2021年5月からは自身の古巣コリンチャンスを率いている。元ブラジル代表。
2021.11.18
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