Campeonato Brasileiro Serie B 2021ブラジル全国選手権 2部 2021

「3Pは好きか?」「ここで着替えろ」「一発ヤラせろ」 元職員が暴露したセクハラとクラブ側の隠蔽工作

ナウチコでスポーツディレクターを務めていたタチアナ・ホーマ元理事が22日にクラブ内でのセクハラ被害を告発し、SNSで拡散
▲ 陰湿なセクハラの加害者として実名を暴露されたナウチコのエヒソン・ホゼンド・ジ・メロ財務局長(写真提供:Globoesporte)
ブラジルの名門ナウチコで、悪質なセクシャルハラスメントが起きていたことが発覚した。告発者はナウチコでスポーツディレクターも兼務していた元理事の女性で、明かされた内容は卑猥に満ちている。

ナウチコは、ブラジル北東部ペルナンブーコ州の州都ヘシフィにある1901年創立の名門。カンピオナート・ペルナンブカーノ(ペルナンブーコ州選手権)の優勝回数は、ライバルのスポルチ(42回)とサンタクルス(29回)に次ぐ23回と、同州では3強の一角を担っている。ブラジレイロン(カンピオナート・ブラジレイロ)では現在セリエB(2部)にあるが、セリエA(1部)で戦った時期もある。

深刻なセクハラは、ナウチコの内部で起きていた。

▲ 2018年から2021年7月までナウチコで勤務していたタチアナ・ホーマ氏は、悪質なセクハラとパワハラを受けていた事実を暴露した(写真提供:TV Globo)
◇ ◇ セクハラ被害の詳細 ◇ ◇

セクハラ被害を受けていたのは、2018年から2021年7月までナウチコで勤務していたタチアナ・ホーマ氏。警察への被害届は11月12日に提出しており、その後クラブ側が誠意ある対応を執らなかったため、同月22日にSNSでの拡散に踏み切った。

ブラジルのスポーツサイト「Globoesporte」が入手した文書によれば、タチアナ・ホーマ氏がセクハラやパワハラを受けていたのは2020年5月から退職するまでの約1年3ヵ月に及び、そこには加害者であるエヒソン・ホゼンド・ジ・メロ財務局長(以下、エヒソン・メロ氏)の実名が記載されている。

「最初はジョークだと思っていました。スポーツディレクターの職に就いた当日、エヒソン氏が3P(男女3人での性交渉)は好きかと質問してきたのです。私は答えず2階へ行きました。それが最初(のセクハラ)でした。そしてそれ以降、この手の嫌がらせは何度かありました」

「ある日、顔のそばかすが角質になっていると指摘した彼(エヒソン・メロ氏)は『角質が気になって私の言ってることが耳に入ってこない』と言いました。また別の日には、レモン・モーテル(ヘシフィにあるモーテル)を知っているかと聞いてきました。セクハラはエスカレートしていきます。彼は他の職員もいる目の前で、肩が少し見えるブラウスを着ていた私に『ここで着替えろ。ブラウスを脱げ』と言ってきたのです。そんなこと…」

Globoesporte のインタビューに応じたタチアナ・ホーマ氏は、打ち明けているうちに忌まわしい記憶が蘇ったのか、表情を曇らせた。

◇ ◇ セクハラの次はパワハラ ◇ ◇

しかも、エヒソン・メロ氏による嫌がらせは、セクハラだけではない。自身のセクハラに彼女が応じないとわかると、今度はパワハラを始めたという。

「セクハラがうまくいかないと悟った彼は、さらに悪質な行為に及びました。道徳的に私を殴り始めたのです(言葉による暴力)。彼は私をバカ呼ばわりして、からかいました。しかも他の職員がいる前でです」

▲ Globoesporteが入手したセクハラ被害に関する文書(写真提供:Globoesporte)
◇ ◇ 内部告発に対する隠蔽工作 ◇ ◇

こうした事実により精神的苦痛を受けたタチアナ・ホーマ氏は、まず内部告発で問題の解決を図った。ところが、ナウチコの審議評議会が執った対応は、彼女を裏切るものだった。

「私はまず、審議評議会に苦情を申し立てました。本件は秘密にされました。当初、秘密にされたのは問題を解決に導くための措置でした。しかし、彼ら(審議評議会)は何もしなかった。それどころか、アレシャンドレ氏(アレシャンドレ・カルネイロ審議評議会議長)は私を事務所に呼びつけて、申し立てを取り下げるように圧力をかけてきたのです」

その後、タチアナ・ホーマ氏の申し立ては歪められ、彼女がエヒソン・メロ氏に向けて「マカーコ(猿)」と言い放ったなどと、彼女のほうが人種差別発言をしたとする事実無根のでっち上げまでされたという。

◇ ◇ クラブ側の誠意なき対応 ◇ ◇

本件には、まだ続きがある。
平和的な解決を望んでいた被害者(タチアナ・ホーマ氏)は、10月7日にナウチコのエジノ・メロ会長から慰謝料を支払うことによる和解を提案され、合意書に署名した。だが、ナウチコが彼女に支払った額は、合意書に記載された5,060ヘアウ(日本円で約104,105円)の半分以下の2500ヘアウ(日本円で約51,433円)に過ぎなかった。

その結果、タチアナ・ホーマ氏は48時間以内にエヒソン・メロ氏の解雇を求める申し立てを評議会に提出。だが審議評議会はまともに取り合おうとせず、カルネイロ議長は自身の次の選挙が予定されている2022年12月5日までこの問題を表沙汰にしないよう、再び圧力をかけたという。彼女の人生は地獄に変わり、そして2021年7月には退職に追い込まれた。

◇ ◇ セクハラの被害者は他にも ◇ ◇

衝撃事件の真相を究明すべく、Globoesporteは取材を継続。すると、セクハラ被害を受けていた女性が他にもいたことがわかった。24日現在で、タチアナ・ホーマ氏以外に4人の被害者(全員女性)が確認された。

匿名を条件に被害を打ち明けた被害者のうちの一人は、2017年から2018年にかけてセクハラやパワハラの被害を受けて今も苦しんでいるという。

「彼(エヒソン・メロ氏)は『私といっしょに横になりたい(ベッドインしたい)』と言ってきました。彼は私を『綺麗だ』『美しい』などと言ってきて、『一晩だけでいい。一発ヤラせろ』とも。それに私が応じないと、今度は尊厳を傷つける言葉を浴びせてきました」

匿名の女性は、ナウチコの内部では以前からセクハラやパワハラが常態化していたと話し、女性だけでなく男性職員もパワハラを受けていたと説明。

「職員のほぼ全員が何かしら被害を受けていました。エヒソン・メロ氏は会長の弟である立場を利用し、権力を振りかざしていたので、部下は男女問わず彼を恐れていました。財務を掌握していた彼は、しばしば『今月は給料を払うが、俺が気分を害した月は払わない場合もある』と脅していました」

◇ ◇ 名指しされた当事者の弁解 ◇ ◇

▲ 一連のセクハラ&パワハラ事件をもみ消そうとしたとされるナウチコのアレシャンドレ・カルネイロ審議評議会議長(左)とエジノ・メロ会長(右)。エヒソン・メロ氏は同会長の実弟。(写真は2019年12月8日のもの)(写真提供:Globoesporte)
加害者サイドの横暴が目に余る本事案だが、名指しされた面々はどのように捉えているのか。まずは、弁護士を介して発せられた“主犯格”エヒソン・メロ氏の言い分。

「彼女が暴露した内容はまったくの事実無根であり、全面否定する。真相は捜査当局に一任しているし、エヒソン氏は正義の証明を興味深く見守りたいと述べている。もしも、彼女が証拠を立証できない場合は、名誉毀損で彼女に対し法的措置を執ることになる」

次に、隠蔽工作を図ったアレシャンドレ・カルネイロ審議評議会議長の回答。

(2022年が)選挙の年だから、彼女が申し立てた苦情を慎重に取り扱うために秘密にしておくべきと説明した。そして、和解の合意書にサインした彼女が守秘義務を破ったのだ。これは明白な契約違反であり、彼女の責任を追及することになるだろう」

ナウチコの最高責任者であり、“主犯格”エヒソン・メロ氏の兄でもあるエジノ・メロ会長は、ノーコメント。
2021.11.25

★カンピオナート・ブラジレイロの試合結果、順位表、得点ランキングなどはこちら。

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