Campeonato Carioca 2023カンピオナート・カリオカ 2023

3月8日に行われたカンピオナート・カリオカのグアナバーラ杯第11節。リオ・デ・ジャネイロ州の州都リオ・デ・ジャネイロで行われたクラシコ「フラメンゴ×フルミネンセ」は、フルミネンセが逆転勝利を収めた。

「Fla-Flu（フラフル）」と呼ばれる伝統のクラシコはキックオフ直後に小競り合いが勃発し、“ガビゴウ”ことブラジル代表FWガブリエウ・バルボーザにイエローカードが出る波乱の幕開けとなった。

先制したのはフラメンゴで、18分に左サイドでドリブルを仕掛けたブラジル代表FWエベルトン・セボリーニャが、狭いところを通ってペナルティエリアに達したらカットイン。ペナルティエリアの中央まで到達すると、エベルトン・セボリーニャは利き足でない右足でゴール隅に流し込んだ。

フルミネンセは25分になって元U-20アルゼンチン代表FWヘルマン・カノのミドルシュートで最初の決定機を演出したが、優勢なのはフラメンゴ。33分にはアンドレからボールを奪い取ったマテウス・フランサが、キーパーを引きつけて中央に折り返して“ガビゴウ”のゴールをお膳立て。しかしフルミネンセの猛抗議によりVARのオンフィールドレビューをした主審は、マテウス・フランサが背後からアンドレの上半身を両腕でつかんでいたのをファウルとジャッジして、ゴールを取り消した。

フルミネンセは41分にヘルマン・カノが左足で強引にロングシュートを放ち、わずかに浮いたが孤軍奮闘。フラメンゴの1点リードでハーフタイムを迎えた。

後半、フルミネンセは52分にマルチネッリからのパスをペナルティエリアで受けたガブリエウ・ピラーニが体勢を崩しながらも中央に折り返すと、最後はヘルマン・カノが左足でゴールに蹴り込んで 1-1 とした。

フルミネンセの決勝点は84分。右サイドからのフリーキックがペナルティエリアの左側へ流れて、ヘルマン・カノがシュート性のクロスを上げると、これがファーサイドにいたガブリエウ・ピラーニの足元に転がる。ピラーニは右足のインステップでボールを捉えると、左に移動していたキーパーの逆を突いてゴールに吸い込まれた。

88分にはフルミネンセの時間稼ぎに苛立ったジェルソンのファウルを発端とする乱闘が勃発し、2分前に投入されたばかりの元ブラジル代表MFフェリッピ・メロがレッドカードを出される始末。フルミネンセは数的不利に陥ったが、最後までリードを守りきった。

この結果、勝ったフルミネンセは最終節で宿敵フラメンゴを抜いてグアナバーラ杯を優勝。1位通過で州選手権の準決勝進出を果たした。敗れたフラメンゴも4位以内は確定しているが、翌日に行われるバスコ・ダ・ガマの試合結果によっては3位に後退する可能性もある。

カンピオナート・カリオカ 2023　グアナバーラ杯 第11節　（2023/03/08）
フラメンゴ	1-2	フルミネンセ
マテウス・クーニャ	GK	ファービオ
パブロ ホドリーゴ・カイオ レオ・ペレイラ （ファブリッシオ・ブルーノ）	DF	サムエウ・シャビエル ニノ デイビッジ・ブラス （ガブリエウ・ピラーニ） アレキサンデル
イーゴル・ジェズス （アルトゥーロ・ビダル） ジェルソン マテウジーニョ マテウス・フランサ （エベルトン・ヒベイロ） ジョルジアン・デ・アラスカエータ （アイルトン・ルーカス） エベルトン・セボリーニャ	MF	アンドレ マルチネッリ （アラン） ガンソ （ジオバンニ・マンソン）
ガブリエウ・バルボーザ （マテウザン）	FW	ジョン・アリアス  ヘルマン・カノ  （フェリッピ・メロ） ケーノ （リーマ）
エベルトン・セボリーニャ　18	ゴール	52　ヘルマン・カノ  84　ガブリエウ・ピラーニ
ガブリエウ・バルボーザ ビットル・ペレイラ マテウス・クーニャ パブロ ジェルソン アルトゥーロ・ビダル	イエロー カード	ジョン・アリアス  フェルナンド・ジニス リーマ
	レッド カード	フェリッピ・メロ
ビットル・ペレイラ	監督	フェルナンド・ジニス
主審：　グラジアーニ・マシエウ・ホッシャ 会場：　エスタジオ・ド・マラカナン　（リオ・デ・ジャネイロ）