Campeonato Paulista 2023カンピオナート・パウリスタ 2023

3月11〜13日に行われたカンピオナート・パウリスタの準々決勝。サンパウロ州の州都サンパウロで行われた「コリンチャンス×イトゥアーノ」は、同点でPK戦に突入。9人目までの激闘を制したのは、イトゥアーノだった。

イトゥアーノは14分にマルセーロ・フレイタスが右サイドから上げたクロスでガブリエウ・バホスがキーパーと1対1になったが、左足でのジャンピングボレーシュートはキーパーに弾き返された。それでも25分、自陣でパスを受けたハイー・ハモスが右サイドをゆっくり上がると、ゴールまで約35mの距離で右足を振り抜き、キーパーの両手を弾いてゴールネットに突き刺すロングシュートでイトゥアーノに先制点をもたらした。

コリンチャンスは27分にスルーパスでペナルティエリアに入ったアジソンが、背後からクラウジーニョのチャージを受けて倒されるもすぐに立ち上がり、ゴールライン際で左足によるシュートに及んだがボールはポストに嫌われた。それでも34分、アジソンが右サイドから上げたアーリークロスを、元ブラジル代表MFパウリーニョがヘディングでゴールに押し込み追いついた。

後半、コリンチャンスは67分にパウリーニョのダイレクトスルーパスでイウリ・アウベルトが最終ラインの裏へ抜け出したが、左足で軽く浮かせたシュートはキーパーの脇をすり抜けるもポストを直撃。69分にはジュリアーノがペナルティアークから右足で狙うも、ボールはポストをかすめて枠を捉えられなかった。

PK戦に持ち込みたくないコリンチャンスは89分にイウリ・アウベルトが左足でゴールを狙ったが、枠を捉えたボールはキーパーに弾き返されてしまう。92分には右からのクロスにジウが頭で合わせ、ゴールエリアでバウンドしたボールにファウスト・ベラが反応したが、ポストが気になったベラはヘディングを躊躇してボールは流れてしまった。

PK戦。コリンチャンスは1人目の元ブラジル代表DFファービオ・サントスが止められたが、イトゥアーノは4人目のハイー・ハモスがクロスバーに当ててしまう。5人で決着がつかずサドンデスに突入すると、コリンチャンスは8人目のファギネルがキーパーにコースを読まれ、9人目のジウはキーパーの逆を突くもポストに当ててしまった。対するイトゥアーノも8人目のマリオ・セルジオはキーパーにコースを読み切られたが、9人目のフェリッピ・サライーバが冷静に決めて、格上のコリンチャンスを敗退に追い込んだ。

コリンチャンスがベスト4に進めなかったのは、2014年以来9年ぶりで、その2014年にカンピオナート・パウリスタを制したのがイトゥアーノだ。イトゥアーノは準決勝でパウメイラスと対戦する。

カンピオナート・パウリスタ 2023　準々決勝　（2023/03/12）
コリンチャンス	1-1 PK 6-7	イトゥアーノ
カッシオ	GK	ジェフェルソン・パウリーノ
ファギネル ブルーノ・メンデス ジウ ファービオ・サントス	DF	ハイー・ハモス クラウジーニョ ベルナルド・シャッポ イウリ （マリオ・セルジオ）
ホニ （ファウスト・ベラ） パウリーニョ （マイコン） ジュリアーノ アジソン （ペドリーニョ）	MF	アンドレ・ルイス （ハファエウ・ペレイラ） マルセーロ・フレイタス （ルーカス・シケイラ） エドゥアルド・ペルソン
ホージェル・ゲージス イウリ・アウベルト	FW	キリーノ （フェリッピ・サライーバ） ガブリエウ・バホス パウロ・ビクトル （ジョゼ・アウド）
パウリーニョ　34	ゴール	25　ハイー・ハモス
ファービオ・サントス　× ジュリアーノ　○ ファウスト・ベラ　○ イウリ・アウベルト　○ ホージェル・ゲージス　○ マイコン　○ ブルーノ・メンデス　○ ファギネル　× ジウ　×	PK	○　エドゥアルド・ペルソン ○　ジョゼ・アウド ○　ハファエウ・ペレイラ ×　ハイー・ハモス ○　クラウジーニョ ○　ジェフェルソン・パウリーノ ○　ルーカス・シケイラ ×　マリオ・セルジオ ○　フェリッピ・サライーバ
	イエロー カード	クラウジーニョ
フェルナンド・ラザロ	監督	ジウマール・ダウ・ポッゾ
主審：　ハファエウ・クラウス 会場：　ネオ・キミカ・アレーナ　（サンパウロ）