Seleção Brasileiraブラジル代表

元U-20アルゼンチン代表FWヘルマン・カノはフルミネンセでゴールを量産している。先日閉幕したカンピオナート・カリオカ（リオ・デ・ジャネイロ州選手権）では16ゴールを叩き出してチームの優勝に貢献しただけでなく、自身は得点王にも輝いた。35歳の今も衰えは感じられないカノには、一部で「カノをセレソンに！」とブラジル代表入りを希望する声も挙がっているという。

カノはU-20時代にアルゼンチン代表に招集されたことがあり、5試合に出場して1ゴールを決めている。だが、U-23やA代表には一度も招集されていない。自身がアルゼンチン代表に招集されないことと、ブラジル代表待望論が出ていることについて、アルゼンチンのラジオ「La Red」のインタビューに応じたカノが口を開いた。

「（アルゼンチン代表に招集されるのが）非常に難しいことは理解している。理由は、現在のA代表が明確なコンセプトを基に形成されていて、プロセス全体が整っているからだ。そして今呼ばれている選手たちは、最善の形で我々アルゼンチン国民を代表している」

「私がセレソン（ブラジル代表）に？　それはない。待望論には感謝するが、たとえ声が掛かっても私はセレソンのメンバーにはならないだろう。私は我が国（アルゼンチン）と代表のことが心から好きだから」

カノの愛国心が揺らぐことは、この先もなさそうだ。